住宅の機能性や快適性を回復させるために実施されるリフォーム工事は、多くの住宅所有者にとって重要な投資です。
リフォーム工事を実施する際には、工事期間、費用、近隣への影響など複数の重要なポイントを検討する必要があります。特にリフォーム期間の把握は、仮住まいの手配や生活計画に直結する最優先事項です。
リフォーム工事中、工事現場の住宅に住み続けるか仮住まいを用意するかの判断は工期の長さに左右されます。3日以上の工期が予想される場合は、仮住まい費用(月額5~20万円程度)も含めた予算計画が必要です。
リフォーム期間中の騒音や振動は近隣住宅に影響を与えるため、工事前に近隣住民への挨拶が不可欠です。その際、正確な工期を伝えることで、トラブル防止につながります。本記事では、工事内容別のリフォーム期間を詳しく解説し、事前準備に役立つ情報を提供します。
本記事では、リフォーム工事を実施する場所と内容別に工期の目安を紹介しています。これからリフォーム工事を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
リフォームの期間は場所や内容によって大きく異なる
リフォーム工事の期間は、工事を行う場所や具体的な工事内容によって大きく変動します。同じ浴室リフォームでも、バスタブ交換だけなら1日以内に完了しますが、全面改装なら7日程度必要です。
リフォーム工事の期間は多様で、1日で完了する工事もあれば3ヶ月以上かかる大規模工事も存在します。1日程度の工事であれば日常生活への影響は最小限ですが、3ヶ月以上の工事となると仮住まいの手配や生活への支障が大きくなるため、事前の綿密な計画が必須です。
したがって、リフォーム工事を実施する際には、
- どの部分をリフォームしたいのか
- どういった内容のリフォーム工事をおこないたいのか
正確な工期を明確にすることが成功の鍵となります。
【場所と内容別】リフォーム期間の目安
ここまで、リフォーム工事の期間は施工場所と工事内容によって大きく異なることを説明してきました。
以下では、リフォーム工事の場所と内容別に、実際の工期目安を詳しく紹介していきます。
1. 外壁のリフォームにかかる期間
外壁は紫外線や雨水の影響で塗膜が剥がれ、防水性が低下すると住宅の内部にまで雨水が浸入します。このような劣化に対応するのが外壁リフォームです。
外壁リフォームの最も一般的な工事は外壁の再塗装で、工期は5~14日を目安としてください。ただし、30坪の住宅で50~120万円程度の塗装費用がかかり、外壁面積が広い大規模住宅の場合は約30日かかることもあります。外壁材の交換は7~21日が目安で、その後の仕上げ塗装により工期が延長される場合があります。
外壁材交換後に仕上げ塗装を行う場合、追加で3~7日程度の工期延長が生じるため、事前にリフォーム業者に確認することが重要です。
2. 屋根のリフォームにかかる期間
屋根も外壁同様、経年劣化により防水性が低下し、放置すると雨漏りによって住宅内部に雨水が侵入し、構造体の腐食につながります。
屋根の劣化に対応するリフォームも複数の種類があります。屋根塗膜の劣化には屋根の再塗装を行い、5~7日で工事完了します。屋根は外壁に比べ塗装面積が限定的なため、工期も相対的に短縮されます。屋根材そのものが劣化している場合は、屋根材交換が必要です。
屋根材交換には重ね張り(カバー工法)と全面張替えの2つの方法があります。カバー工法は既存材を活かし新材を上から被せる工法で、3~7日で工事が完了します。
一方、既存屋根材を全て撤去して新しい屋根材を張り直す全面張替え工法は、カバー工法より工程が増えるため10~21日の工期が必要です。
3. エクステリアのリフォームにかかる期間
住宅リフォームの中でも比較的短期間で完了する工事がエクステリアのリフォームです。
エクステリアリフォームは庭園整備から駐車スペースの新設まで幅広く対応できます。短期間で完了する工事として、天然芝の張替えやウッドデッキの新設があり、1~3日で完了します。玄関ドアの交換も同じく1~3日の工期です。一方、カーポートやガレージの新設は工期が長くなります。
カーポートやガレージの新設は基礎工事など構造部分の工事が必要となるため、最低30日以上の工期を見込んでください。
4. トイレのリフォームにかかる期間
トイレリフォームは比較的短期間で完了する工事です。
トイレリフォームの代表的な工事は便器交換や和式から洋式への交換です。便器の単純交換は1日で完了します。和式から洋式への変更は床工事が必要となるため2~3日要します。ただしトイレは給排水配管に接続しているため、配管移設が伴う場合は工期が延長されます。
配管工事が必要な場合、3~7日程度の工期を見込んでください。
5. 浴室のリフォームにかかる期間
浴室リフォーム工事の工期について説明します。
浴室リフォームの最もシンプルな工事はバスタブ交換で、1日以内に完了します。しかし天井、壁、床、給湯設備の交換など大規模なリフォームの場合は、3~7日の工期が必要になります。
6. キッチンのリフォームにかかる期間
キッチンリフォームは住宅リフォーム工事の中でも工期が長い工事です。
キッチンリフォームの定番はシステムキッチンの交換で、同型機の交換でも5~7日の工期が必要です。異なる型へ交換する場合や配置変更を伴う場合は、約30日の工期を要することがほとんどです。
壁の撤去など間取り変更を含む大規模リフォームの場合、90日以上の工期がかかることもあります。
7. リビングのリフォームにかかる期間
リビングリフォームは工事内容が多岐にわたるため、工事内容により工期が大きく変動します。
クロス張替えやフローリング張替え程度であれば2~3日で完了しますが、間仕切り壁の撤去など構造変更を伴う大規模リフォームの場合は30日以上かかることもあります。
リフォーム工事の期間に関する注意点
前述した工期の目安を基に実際のリフォーム工事に取り組む場合、留意すべき重要なポイントが2つあります。
リフォーム工事期間に関する2つの重要な注意点を解説します。
1. 工期が延びるかもしれないということを念頭においておく
リフォーム業者と打ち合わせを行い工期を決定する際、提示された工期通りに完了しないケースが少なくありません。
リフォーム工事開始前に詳細な現地調査とスケジュール調整を行い工期を決めますが、実工事段階で予期しない状況が発生し、工期延長が発生することがあります。例えば、隠蔽部の構造不具合発見や天候不順による影響が該当します。
したがって、工期延長の可能性を事前に想定し、仮住まいや代替予定の調整に余裕を持たせておくことをお勧めします。
2. 仮の住まいの用意が必要かどうかを検討しておく
リフォーム業者との打ち合わせで概算工期が判明したら、その工期に見合った仮住まいが必要か否かを早期に検討してください。
リフォーム工事は施工内容によっては仮住まいが必須となります。また、仮住まい不要と判断される工事でも、長期工事により通常の生活が困難になる場合があるため、工期が7日以上の場合は仮住まいの確保を検討してください。
仮住まいの手配には1~2ヶ月の準備期間が必要なため、できるだけ早い段階での検討をお勧めします。
明確な期間を知りたいのであればリフォーム業者に相談してみよう
本記事では、リフォーム工事の場所と内容別に工期の目安を紹介してきました。
ただし、本記事で示した工期はあくまで一般的な目安です。より正確な工期を把握するには、リフォーム業者への相談が最も効果的です。リフォーム業者は現地調査を実施した上で正確な工期を算出するため、リフォーム計画の精度が大幅に向上します。
工期延長の可能性があることを踏まえた上でも、現地調査に基づいた工期算出は信頼性が高いため、リフォーム工事が決定した段階で早急にリフォーム業者に相談しましょう。
まとめ
リフォーム工事の期間に関する重要な情報をまとめてきました。
リフォーム工事の期間は施工場所と工事内容により大きく異なるため、まずは住宅のどの部分をどのようにリフォームするのかを明確に定義することが必須です。施工内容が不明確なままではリフォーム業者も正確な工期を算出できないため、この段階から丁寧に進めてください。また、工期延長の可能性と仮住まいの必要性についても事前に検討することで、リフォーム工事中のトラブルへの対応がスムーズになります。
より正確な工期を把握したい場合はリフォーム業者への相談が最適解です。リフォーム工事の場所と内容が決定したら、リフォーム業者に現地調査を依頼し、正確な工期と見積もりを取得することをお勧めします。
