リフォームは値引きしてもらえる?徹底解説した!

2020.02.24

マイホームをより生活しやすい環境に変えてくれるリフォーム工事。

住宅の劣化が目立ち始めてしまった場合はもちろん、設備の増設やよりよい設備への交換もリフォーム工事の一種です。
そんなリフォーム工事ですが、実際におこなう場合、まとまった費用が必要になってきます。
安いものでも数万円以上、高いものだと数百万円もの費用が必要になってくることも。
ほとんどの方が住宅のリフォームはお金がかかるものだと認識しているため、あらかじめ相応の予算を用意しているかとは思いますが、少しでも安く済ませられるのであれば安く済ませたいと考えるのが普通ですよね?

そこでぜひおこなってみてほしいのが、「値引き交渉」です。
この記事では、リフォーム工事をおこなう際の値引き交渉について詳しく紹介していきたいと思います。

値引き交渉の方法についてはもちろん、値引き交渉をおこなっていくうえでの注意点などについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

 

リフォームで値引きをしてもらうことは可能?

まず、住宅のリフォーム工事をおこなう際に値引き交渉が可能なのかどうかについてですが、結論から言ってしまえばリフォーム工事の値引き交渉は可能です。
というよりも、積極的に値引き交渉をおこなっていくべきです。

リフォーム工事はかかる費用が多くなってしまいがちなので、施工主としても「どうにかもっと安くできないか」という心理が働き、値引き交渉をおこなう人が多い傾向にあります。
そのため、リフォーム業者は値引き交渉をされることに慣れていますし、業者によっては値引き交渉されることを加味した上で見積書を作成していたりする場合もあります。

つまり、リフォーム工事における値引き交渉は悪いことではなく当たり前におこなわれていることなので、もっと積極的におこなっていくべきというわけです。

 

いくらぐらいまでなら値引きしてもらえるの?

リフォーム工事では値引き交渉をおこなうのが当たり前だと解説してきましたが、実際に値引き交渉をおこなうときには常識の範囲内でおこなわなくてはいけません。

でも、リフォーム業者でない限りリフォーム工事での値引き交渉の常識の範囲なんてわかりませんよね?
そこで目安にしてほしいのが、見積もりとして出してもらった工事にかかる総費用の5〜7%の値引きです。
この範囲内であれば常識の範囲内の値引き交渉だと言えます。
というのも、リフォーム業者によって異なりますが、ほとんどのリフォーム業者が利益率を総工事費用の20〜30%ほどで設定しているからです。
そのため、5〜7%ほどの値引きであれば対応してもらえる可能性がありますし、それほど嫌な顔はされません。

しかし、これ以上になってしまうと業者の売上が大幅に減ってしまうため、嫌がられてしまいます。
ですので、値引きをおこなうときには、作成してもらった見積書に記載されている総費用の5〜7%を目安にして値引き交渉をおこなうようにしてください。

 

リフォームで値引きしてもらうための3つの方法

ここからはリフォームにかかる工事費用を値引きしてもらうための具体的な方法について紹介していきますが、リフォーム工事の費用を値引きしてもらう方法は実はそれほど多くありません。

代表的な方法としてあげられるのは、これから紹介していく3つの方法のみです。
つまり、値引き交渉をおこなう際にやるべきことはそれほど多くないということです。
ですので、多少の手間はかかりますが、やはり値引き交渉は積極的におこなっていくべきだと言えます。
では、具体的にどのような方法を用いて値引き交渉をおこなっていくのかについてみていきましょう。

 

1. 複数のリフォーム業者で相見積もりをとる

リフォーム工事で値引き交渉をおこなう場合の代表的な方法が、この「複数のリフォーム業者に見積もりを依頼する」という方法です。

「相見積もり」という言い方をしたりもします。

リフォーム工事を実施していく場合、リフォーム業者の担当者に現地まで来てもらい、現地調査をおこないつつリフォーム工事の費用を見積もってもらいます。

相見積もりでは、この見積もりをとる作業を複数のリフォーム業者におこなってもらいます。
なぜ複数のリフォーム業者におこなってもらうのかというと、値引き交渉時の交渉材料になるからです。
交渉材料がない状態で値引き交渉をおこなうよりもきちんと交渉材料を用意した状態で値引き交渉する方が効果的ですし、何より複数のリフォーム業者の見積書がないと比較することすらできませんよね?
比較できない状態では出してもらった見積書の金額が妥当かどうかがわからないため、交渉の段階に立つことすらできません。

リフォーム業者と同じ目線で交渉をおこなっていくためにも、最低3社以上のリフォーム業者に見積もりを依頼し、見積書を作成するようにしてください。

 

2. リフォームにかかる費用を下げる方法を業者と相談する

値引きとは少しニュアンスが異なりますが、費用を下げる方法を一緒に考えてもらうのもリフォーム費用を節約するのに有効な方法の1つです。

せっかくリフォームに詳しい業者の方と打ち合わせをおこなうわけですから、リフォーム費用を節約する方法を一緒に模索してもらいましょう。
使用する素材のグレードを下げたり、手間や時間のかからない方法で対応してもらうなど、リフォーム費用を下げる方法はたくさんあります。
最もグレードの高い素材を使用したり、より良い方法で対応してもらいたいのもわからなくはありませんが、決められた予算内でできることには限界があります。
また、グレードを下げたり手間や時間のかからない方法にすると言っても手抜き工事をおこなうというわけではないので、心配する必要はありません。

決められた予算の中で最適な方法を模索しつつ、できるだけ費用を抑えられる方法を担当者の方に考えてもらうようにしてください。

 

3. リフォーム業者と信頼関係を構築するように心がける

リフォーム業者との信頼関係の構築も、効果的に値引き交渉を進めていく上で有効な方法の一つです。

いくら業者とは言え、結局は人と人なので、信頼関係や好感度なども大きく関係してきます。
あなたがリフォーム業者の担当者の立場だった場合、信頼できないお客さんや好感度の低いお客さんよりも、信頼できるお客さんや好感度の高いお客さんにより良い提案をしたくなりますよね?
また、なんとか要望に応えてあげたいと思うはずです。
ですので、相手ことを尊重し、できるだけ丁寧に対応するなどして、リフォーム業者の方と信頼関係を築けるよう努力するようにしましょう。

 

リフォームで値引きしてもらう前に知っておきたい注意点

リフォーム工事をおこなう際に値引きしてもらう方法について紹介してきましたが、実際に値引き交渉をおこなう場合いくつか注意しておかなくてはいけないポイントがあります。

これらのポイントに注意しながら値引き交渉をおこなわないと、最悪の場合リフォーム工事を断られてしまうことになってしまいかねません。
では、どういったポイントに注意するべきなのかについてみていきましょう。

 

安さだけで決めてしまうとトラブルの元になりかねない

リフォーム工事の値引き交渉をおこなっていく中で、大幅な値引き交渉に応じてくれる業者が出てくることがあります。

その場合、ついつい値引き額や安さに飛びついてそのリフォーム業者に決めてしまいがちですが、値引き額や安さだけでリフォーム業者を選ぶのはおすすめできません。
というのも、リフォーム工事には工事の内容や使用する素材などによっておおよその相場が決まっているからです。
その相場を大きく下回る金額で工事を引き受けるということはどこかしらを削らなくてはいけなくなりますが、そうなってしまうと手抜き工事や耐久性の高くない素材の使用につながりかねません。
いくら金額が安くなったとしても、手抜き工事をされてしまったのでは意味がありませんよね?

リフォーム業者の中にも誠実に対応してくれない業者がいるので、値引き額や安さだけで選ばないようにしてください。

 

しつこく値引き交渉しない

リフォーム費用の値引き交渉をおこなう場合、しつこい値引き交渉はNGです。

値引きに応じてもらえたことをいいことに何回も値引き交渉をおこなおうとすると、リフォーム自体を断られてしまうことになりかねません。
誠実に対応して値引きをおこなったのにもかかわらず「もっと」と言われてしまうと、業者的にも良い気持ちはしませんよね?
また、「こっちは誠実に対応しているのに」と不信感をつのらせてしまう原因にもなりかねません。
ですので、一度しっかりとした値引きに応じてもらえた場合は、しつこく値引き交渉をおこなわないようにしてください。

 

常識の範囲内で値引き交渉をおこなうようにする

常識の範囲内で値引き交渉をおこなうようにするということも忘れないようにしてほしい注意点の一つです。

先ほど紹介したように、リフォーム費用で値引きできる額の目安は総費用の5〜7%ほどです。
それ以上の値引きには応じてもらえない可能性が高いですし、リフォーム業者に嫌がられてしまいます。
リフォーム業者との信頼関係を構築していくためにも、5〜7%の範囲内で交渉をおこなっていくようにしましょう。

 

まとめ

これから住宅のリフォームをおこなっていきたいと考えている方のために、住宅のリフォーム費用を少しでも安く抑えるためにおこなっておきたい「値引き交渉」について詳しく紹介してきました。

この記事で紹介してきたように、住宅のリフォームでは値引き交渉を積極的におこなっていくべきです。
値引き交渉と聞くとあまり良いイメージがわかないという方や、「リフォーム業者の人に嫌な顔をされてしまうんじゃないか」と考えてしまう方も少なくありません。
しかし、「どうにかもう少し安くできないか?」と聞いてくる施工主は多いので、リフォーム業者も値引き交渉されること自体には慣れています。
そのため、値引き交渉をおこなうことでリフォーム業者との関係が悪化してしまうようなことはありません。

ただし、それはあくまでも常識的な値引き交渉をおこなった場合の話です。
あまりにも過剰な値引きをおこなったりリフォーム業者や担当者の方を軽視したような値引き交渉をおこなったりすると、リフォーム工事を断られてしまうことも充分に考えられます。
ですので、実際に値引き交渉をおこなう場合は、今回紹介してきた注意点を意識しつつ、過剰な値引き交渉や相手のことを軽視した値引き交渉になってしまわないように気をつけましょう。

そうすることでリフォーム業者とも良好な関係が築けるようになりますし、よりよいリフォーム工事がおこなえるようになりますよ。