住宅の機能性や快適性を取り戻すためにおこなうリフォーム。
そんなリフォームですが、実際にリフォーム工事をおこなう場合いくつか注意するべきポイントがあります。
そしてそんなリフォーム工事での注意すべきポイントの中でも特に注意が必要なのが、リフォームの期間についてです。
リフォームをおこなう場合、そのままリフォームをおこなっている住宅に住み続けるか仮の住まいを用意するかを選ぶことになりますが、期間が長くなるようであれば仮の住まいを探すべきですし、その場合は仮の住まいを用意するのにかかる費用についても考えなくてはいけません。
また、リフォーム期間中は近隣の住宅に迷惑をかけることになるため事前に挨拶をしておくのが普通ですが、その際、おおよそでも期間を伝えておいた方がいいため、事前に期間をハッキリさせておくべきです。
何より、どれくらいの期間工事をおこなうのかぐらいは知っておきたいですよね?
そこでこの記事では、リフォーム工事にかかる期間について詳しく解説していきたいと思います。
リフォームをおこなう場所と内容別で分けて期間を紹介していくので、これからリフォームをおこないたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
リフォームの期間は場所や内容によって大きく異なる
この記事ではリフォーム工事にかかる期間について詳しく紹介していきますが、リフォームにかかる期間は工事をおこなう場所や工事の内容によって大きく異なります。
少し極端な例えとなってしまいますが、1日で終わる工事もあれば、数ヶ月以上かかる工事もあります。
1日で終わる工事であればわざわざ仮の住まいを用意しなくてもストレスを感じることなく過ごせるかもしれませんが、数ヶ月にも及ぶ工事となるとそうもいきませんよね?
そのため、リフォームをおこなうときには、
- どの部分をリフォームしたいのか
- どういった内容のリフォーム工事をおこないたいのか
を明確にしておくことがとても重要になってくるわけです。
【場所と内容別】リフォーム期間の目安
リフォームにかかる期間はリフォームをおこなう場所とリフォームの内容によって大きく異なると解説してきました。
そこでここからは、リフォームをおこなう場所と内容別のリフォーム期間について紹介していきたいと思います。
1. 外壁のリフォームにかかる期間
外壁塗装や外壁材が劣化してくると防水性が低下するため住宅の内部にまで影響が出てくることがありますが、その際におこなうのが外壁のリフォームです。
外壁のリフォームとして最も一般的なのが外壁の再塗装ですが、外壁の再塗装は5〜14日ほどを目安にしておいてください。
ただし、外壁塗装にかかる期間は塗装をおこなう外壁の広さに比例するので、大きな住宅の場合1ヶ月近くかかってしまうこともあります。
また、外壁材の交換をおこなう場合の期間は7〜21日ほどです。
外壁材の交換は、外壁材自体を交換した後に塗装をおこなう必要が出てくることもあるので、その場合は期間が長くなります。
2. 屋根のリフォームにかかる期間
外壁同様劣化し始めると防水性が低下し、雨漏りなどによって住宅の内部にまで雨水が侵入するようになってしまう屋根部分。
屋根部分が劣化した場合もリフォームを検討する必要がありますが、屋根のリフォームもいくつか種類があります。
屋根部分に実施されている塗装の塗膜が劣化している場合は屋根の再塗装をおこないますが、この場合5〜7日ほどで工事が完了することが多くなっています。
屋根は外壁と比べて塗装をおこなう面積が狭いため、期間も若干短くて済む傾向にあります。
屋根材が劣化してしまっている場合には屋根材の交換が必要です。
屋根材の交換方法には大きく分けて2種類の方法があり、重ね張りする方法と張り替える方法とがあります。
重ね張りする方法はカバー工法と言った呼ばれ方をしたりもしますが、この場合3〜7日ほどで工事が完了します。
一方、既存の屋根材を剥がしてから新しい屋根材を張り直す場合はカバー工法よりも時間がかかるため、10〜21日ほどの期間が必要になります。
3. エクステリアのリフォームにかかる期間
住宅のリフォーム工事の中でもそれほど時間をかけずにおこなうことができるのが、エクステリアのリフォームです。
エクステリアのリフォームと言っても内容はさまざまで、芝生の張替えから車庫やガレージの新設・増設までおこなうことができます。
そんなエクステリアのリフォームの中でも比較的短期間で終えることができるのが、芝生の張替えやウッドデッキの新設です。
これらのリフォーム工事は、早い場合だと1日程度、長い場合でも3日程度では完了します。
また、玄関のドアの取り替えも同様の期間で完了するエクステリアのリフォームの1つです。
これらのリフォームとは逆に長い期間が必要になるのが車庫やガレージの新設です。
車庫やガレージを新設する場合は住宅の構造部分にまで手を加える必要が出てくるので、最低でも1ヶ月以上はかかると考えておきましょう。
4. トイレのリフォームにかかる期間
トイレのリフォームもそれほど長い期間を要するタイプのリフォームではありません。
トイレのリフォームと言えば製品自体の交換や洋式トイレから洋式トイレへの交換などのリフォーム工事がメジャーと言えるでしょうか。
トイレの製品自体の入れ替えはそれほど手間がかかるものではないので、基本的には1日で済ませることができます。
和式トイレから洋式トイレへの交換は多少手間のかかるリフォーム工事ですが、それでも2〜3日ほどでは完了します。
ただし、トイレは水回りの設備で配管とつながっているため、配管の位置との関係で配管工事が必要になる場合は期間も長くなる傾向にあります。
その場合、3〜7日程度かかると考えておいてください。
5. 浴室のリフォームにかかる期間
次に、浴室のリフォーム工事の期間についてみていきましょう。
浴室のリフォーム工事と言えばバスタブの交換が最も定番だと言えますが、バスタブの交換であれば1日もかかりません。
ただし、バスタブだけでなく浴室内の天井や壁、床の交換、水回り設備の交換など大規模なリフォームになる場合は、3〜7日ほどの期間が必要になってきます。
6. キッチンのリフォームにかかる期間
住宅のリフォームの中でも意外と長い期間を要するタイプのリフォーム工事が、キッチンのリフォームです。
キッチンのリフォームの中でも定番なのがシステムキッチンの入れ替えですが、同じタイプのキッチンに入れ替えるにしても5〜7日ほどの期間が必要になります。
別の型のキッチンに入れ替える場合は更に長い期間が必要になり、1ヶ月ほどかかる場合がほとんどです。
また、壁の撤去など大規模な改修が必要になる場合は、3ヶ月以上かかってしまうこともあります。
7. リビングのリフォームにかかる期間
リビングのリフォームは種類が豊富なので、おこなうリフォームの内容によって期間が大きく異なります。
例えば、クロスの張替え、フローリングの張替え程度であれば2〜3日程度で完了しますが、リビングの構造自体を変更するような大規模なリフォームの場合は1ヶ月以上かかることもあります。
リフォーム工事の期間に関する注意点
先ほど紹介した期間の目安を参考にして実際にリフォーム工事に取り組む場合、2つほど注意しておくべきポイントがあります。
リフォーム工事の期間に関する2つの注意点についてみていきましょう。
1. 工期が延びるかもしれないということを念頭においておく
住宅のリフォームをおこなう場合、リフォーム業者と打ち合わせをおこない工期を決めていきます。
ただし、その工期通りに完了しない場合も少なくないため注意しておかなくてはいけません。
リフォーム工事をおこなう場合、事前に綿密な調査やスケジュール調整をおこなっていき、工期を決めます。
しかし、実際に工事が始まった場合、あらゆる要素が関係してスケジュール通りに進まないこともあります。
そのため、あらかじめ工期が延びることを想定し、その方向で準備を進めておくことをおすすめします。
2. 仮の住まいの用意が必要かどうかを検討しておく
リフォーム業者との打ち合わせをおこない、おおよその工期が判明したら、仮の住まいを用意する必要があるかどうかを検討しておくようにしてください。
住宅のリフォームをおこなう場合、工事をおこなう場所や内容によって仮の住まいを用意しなくてはいけなくなってしまうことがあります。
また、仮の住まいを用意する必要性のない内容のリフォームだったとしても、リフォーム期間中はいつも通りの生活がおくれなくなってしまうこともあるので、工期が長くなってしまう場合は仮の住まいの用意を検討しておくべきです。
仮の住まいの用意は意外と手間がかかるので、できるだけ早いタイミングで考えるようにしておきましょう。
明確な期間を知りたいのであればリフォーム業者に相談してみよう
この記事では、リフォームをおこなう場所とリフォームの内容に分け、リフォーム工事にかかる期間について紹介してきました。
しかし、今回紹介してきた期間はあくまで目安でしかありません。
そのため、よりリフォーム工事にかかる期間を明確にしたいのであれば、できるだけ早くリフォーム業者に相談するべきです。
リフォーム業者に相談した場合、現地調査をおこなった上で工期を算出してくれるので、よりリフォームの計画が立てやすくなります。
先ほど紹介したように工期が延びてしまうこともありますが、より正確な工期を算出できることは確かなので、リフォームをおこなうことが決まった場合は早めにリフォーム業者に相談するようにしましょう。
まとめ
リフォーム工事にかかる期間について詳しく紹介してきました。
今回紹介してきたように、リフォーム工事にかかる期間は、工事をおこなう場所や内容によって大きく異なります。
そのため、まずは住宅のどの部分のどういったリフォーム工事をおこなうのかということを明確にしなくてはいけません。
そこを明確にしておかないとリフォーム業者に相談しても明確な期間を算出することはできないので、まずはそこを明確にするところから始めてください。
また、実際にリフォーム工事をおこなう場合は、工期が延びる可能性があることや仮の住まいの用意が必要かどうかについても検討しておくことを忘れないようにしましょう。
そうすることで、リフォームをおこなうときに起こりうるトラブルに対応しやすくなります。
また、よりリフォームにかかる期間を明確にしたいのであればリフォーム業者に相談するのが一番なので、リフォームをおこないたい場所やリフォームの内容が決まったら、リフォーム業者に相談してみてくださいね。