劣化してしまった住宅や住宅内の設備を修復することができるリフォーム工事。
そんな便利なリフォーム工事ですが、まとまった費用がかかってしまうという大きなデメリットがあります。
住宅の修復をおこなうわけですからある程度費用がかかってしまうのは仕方のないことではありますが、数十万〜数百万円単位の費用はそうやすやすと出せるものではありませんよね?
そのため、「どうにか自分でリフォームできないか」と考えている方も少なくないのではないでしょうか?
そこでこの記事では、住宅のリフォームを自分でおこないたいと考えている方のために、セルフでの住宅のリフォームについて詳しく紹介していきたいと思います。
「住宅のリフォームを自分でおこなうことは可能なのか」ということに触れつつ、自分でおこなうことができるタイプのリフォームや自分でおこなうのに向いていないリフォーム、自分でリフォームをおこなうことのメリットやデメリットについて解説していきます。
自分でリフォームをおこないたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
住宅のリフォームは自分でできる?
まず初めに、「住宅のリフォームを自分でおこなうことはできるのか」という点についてですが、結論から言うとできなくはありません。
知識とスキルがともなっていれば複雑なリフォームにも自分で対応可能です。
しかし、実際に職人として働いている方でもない限り高いスキルと豊富な知識を持ち合わせているということはないはずなので、現実的には、自分でできるタイプのリフォームと自分でおこなうのが難しいタイプのリフォームとに分けられると言えるでしょう。
自分でできるタイプのリフォーム
住宅のリフォーム工事の種類はさまざまですが、その中でも比較的規模の小さなものが自分でできるタイプのリフォーム工事としてあげられます。
例えば、
- 外壁の塗装
- クロスの張替えや一部の修繕
- フローリングの張替えや一部の修繕
などが自分でおこなえるリフォーム工事の代表的なものとしてあげられます。
これらのリフォーム工事については、詳しいやり方がインターネット上にたくさん公開されていますし、動画配信サイトに詳しい動画もアップされています。
そのため、数あるリフォーム工事の中でも比較的自分でおこないやすいリフォームと言えるでしょう。
自分でおこなうのが難しいタイプのリフォーム
外壁の塗装やクロス・フローリングの張替えなどは比較的自分でもおこないやすいタイプのリフォーム工事だと解説してきました。
一方、そういったリフォーム工事とは逆に、自分でおこなうのが難しいタイプのリフォーム工事もあります。
というよりも、軽めのリフォーム工事以外は自分でおこなうのに適していないと言ってしまっていいでしょう。
例えば、キッチンやトイレ、浴室など住宅の設備を入れ替えるリフォーム工事はかなり大掛かりなものになるため自分でおこなうのに向いていないリフォーム工事ですし、住宅の間取りを変えてしまうようなリフォーム工事も自分でおこなうのは難しいと言えます。
また、リフォーム工事の中には、屋根の修繕や張替えなど危険性の高い工事もありますが、それらも自分でおこなうべきではないリフォーム工事の1つだと言えるでしょう。
リフォームを自分でおこなうことのメリット
リフォーム工事を自分でおこなうべきかどうかで悩んでいるのであれば、リフォーム工事を自分でおこなうメリットについて知っておくべきです。
リフォーム工事を自分でおこなうことにはいくつかのメリットがありますが、それらのメリットに魅力を感じるのであればリフォーム工事を自分でおこなうことを真剣に検討してみることをおすすめします。
そこでここからは、リフォーム工事を自分でおこなった場合に得られる3つのメリットについて解説していきたいと思います。
1. 費用が抑えられる
住宅のリフォームを自分でおこなうことで得られる最大のメリットとしては、費用が抑えられるという点があげられるでしょう。
リフォームの内容にもよりますが、住宅のリフォームにはかなりの費用が必要になります。
それらの費用の中でも特に多くの割合を占めるのがリフォームを担当する方の人件費ですが、自分でリフォームをおこなうことによってその人件費をまるまるカットすることができるようになります。
そのため、数万円かかる工事を数千円の出費でおこなうことができたり、数十万円かかる工事を数万円の出費でおこなうことができたりするわけです。
2. マイペースで進められる
住宅のリフォームを自分でおこなう場合、作業をおこなうのは自分なので、自分のペースに合わせて作業を進めていくことができます。
業者にリフォーム工事を依頼した場合は工期が決められてしまうので、その工期の範囲内で作業が進められていきますが、自分でおこなう場合は工期を決める必要がありません。
そのため、休日の自由な時間を使ってゆっくりと進めていくなど、楽しみながらリフォームの作業をおこなっていくことができます。
3. 自分のイメージ通りの空間を実現しやすい
リフォーム工事をおこなうときに発生しやすい代表的なトラブルが、「イメージ通りの仕上がりにならなかったと」というものですが、それは自分のイメージを上手く表現し、伝えるのが非常に難しいからです。
でも、自分でリフォームをおこなう場合は、わざわざ第三者に自分のイメージを伝える必要がありません。
自分の頭の中に描いているイメージどおりになるよう作業をおこなっていけばいいので、自分のイメージした通りの空間が実現しやすくなります。
リフォームを自分でおこなうことのデメリット
リフォーム工事を自分でおこなった場合さまざまなメリットが得られると解説してきました。
しかし、セルフでのリフォームにはメリットだけでなくデメリットも存在します。
そのため、自分でリフォームをおこなうかどうかを決める場合には、メリットだけでなくデメリットにも目を向けなくてはいけません。
得られるメリットよりもデメリットの方が大きいと感じるのであれば、自分でリフォームをおこなうのは避けるべきです。
ここからは、自分でリフォームをおこなうことによって発生する可能性のある3つのデメリットについてみていきましょう。
1. できることが限られてしまう
先ほども触れたように、自分でできるリフォーム工事はそれほど多くありません。
基本的に小規模で簡単なリフォームにしか対応できず、大掛かりなものや専門的なものは業者に依頼するしかありません。
そのため、できることがかなり限られてしまうというデメリットがあります。
2. それなりの技術と知識が必要
自分でおこなえるリフォームは小規模なもののみだと解説してきましたが、そういった小規模なリフォーム工事であってもそれなりの技術と知識が必要になります。
例えば、クロスの張替は、ホームセンターに一般の方向けのキットが売られていたりするため比較的自分でおこないやすいリフォーム工事の1つだと言えます。
ですが、だからと言って簡単におこなえるようなものではありません。
クロスを綺麗に貼るにはしっかりとした技術が必要です。
このように、いくら小規模な工事とはいえ、ある程度の技術と知識は必要になるので、決して簡単にできるようなものではないということを覚えておいてください。
3. 失敗してしまう可能性が高い
自分でリフォーム工事をおこなう最大のデメリットが、この「失敗してしまう可能性が高い」というものです。
先ほども紹介したように、リフォーム工事は決して簡単におこなえるようなものではありません。
いくらネットの情報や書籍などを参考にしながら作業したとしても、失敗してしまうときは失敗してしまいます。
専門の業者ですら対応が難しいことが多々あるわけですから、当然と言えば当然ですよね?
失敗してしまった場合、結局業者に手直しを依頼することになるので、費用面でのリスクにもつながってきます。
【結論】リフォーム工事は専門の業者に依頼しよう
実際に自分でリフォームをおこなった場合に発生するメリットとデメリットについて解説してきましたが、正直なところ、セルフリフォームはメリットよりもデメリットの方が大きくなってしまいがちです。
自分でリフォームをおこなった場合、確かに費用を大幅に節約することができます。
しかし、それはあくまで知識とスキルが備わっていればの話です。
住宅のリフォームは決して簡単ではないので、一見上手くできたように見えてもどこかしらに不備があり、後々のトラブルにつながってしまうことが多々あります。
その結果、結局業者に修繕を依頼することになり、余計にお金がかかってしまうことも少なくありません。
また、セルフリフォームにともなう修繕を業者に依頼した場合、セルフリフォームの不備に対する修繕もおこなわなくてはいけなくなってしまうこともあります。
この場合は更に余計なお金がかかってしまうことになるため、節約するつもりが逆にかなり高くついてしまうことすらあるわけです。
住宅のリフォーム工事は知識とスキルを持った専門の業者の方でも対処が難しい場合が少なくないので、ネットの情報や本などを参考にしながら自分でおこなおうとするのはおすすめできません。
費用がかかってはしまいますが、しっかりと修繕したいのであれば専門のリフォーム業者に依頼するようにしましょう。
まとめ
セルフでの住宅のリフォームについて詳しく紹介してきました。
この記事で紹介してきたように、住宅のリフォームは決して自分でおこなえないわけではありません。
やろうと思えばできてしまいます。
しかし、それらのリフォームの中には自分でおこなえるタイプのリフォームと自分ではおこなえないタイプのリフォームがあるので注意が必要です。
そして、しっかりとした知識とスキルを持ち合わせている人でない限り自分でリフォームをおこなうのはおすすめできません。
自分でリフォームをおこなった場合、費用が節約できるという大きなメリットがありますが、デメリットもたくさんあります。
そして何より失敗してしまうリスクが高すぎるのでおすすめできません。
ちょっとした修復などであれば自分で対応できなくもありませんが、ある程度の規模になってくる場合は専門のリフォーム業者にお願いするのが無難です。
なるべく費用を節約したいという気持ちは痛いほどよくわかりますが、「無理して自分でリフォームをおこなった結果失敗してしまい、結局業者に依頼することになった」という事例はたくさんありますし、そうなった場合、さらに費用がかかってしまうことになるので、やはり初めからリフォーム業者に依頼するべきだと言えるでしょう。