毎年テレビや雑誌が実施している「住みたい街ランキング」などを見てもわかるように、東京へのアクセスにも便利な千葉に住みたいと考えている方はかなり多くなっています。
そして、そんな千葉の中でも特に人気が高いのが、海沿いにある物件です。
千葉は海に面している県ということもあって他県よりも海沿いの物件が多いですし、海沿いの物件であっても東京ほど家賃や購入費が高くないので、千葉にある海沿いの物件への移住を考えている方は少なくありません。
ただ、海沿いの物件には良い面もあれば悪い面もあるので、海沿いの物件に住む場合は、海沿いの物件の良い面と悪い面の両方を理解した上で移住を進める必要があります。
そうしないと、せっかく憧れの海沿いの物件に住むことができたとしても後悔してしまうことになりかねません。
そこでこの記事では、千葉で海沿いの物件に住みたいと考えている方のために、海沿いの物件の良いところと悪いところについて紹介していきたいと思います。
千葉にある海沿いの物件への移住を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
千葉の海沿い物件の魅力
海沿いの物件には他の物件にはない良い面と悪い面とがありますが、まずは良い面について紹介していきたいと思います。
1. 海沿いならではの雰囲気を楽しむことができる
海沿いの物件の最大の魅力は、やはりなんといってもその独特の雰囲気があげられます。
海にどれだけ近いかにもよりますが、玄関やベランダ、それぞれの部屋の窓から海を眺めることができますし、海が近ければ波の音をBGMにすることもできるでしょう。
海を眺めながら仕事の疲れを癒やしたり、波の音を聞きながらお風呂につかったりできるのは、海沿いの物件だからこそできる贅沢です。
都市部では絶対に感じることのできないゆったりとした雰囲気を感じられるので、家に帰ってからの時間を充実させたい方におすすめですよ。
2. 開放感がある
開放感があるというのも、海沿いの物件ならではの魅力の一つです。
こちらも物件によって異なる部分ではありますが、海が見えるというだけで開放感が全く異なります。
都市部の住宅は密集して作られているうえに緑を感じることすらできない住宅も多いので、これも海沿いの物件ならではの大きなメリットの一つだと言えるでしょう。
3. 子育てに最適
海沿いの物件は子育てにも最適です。
大人同様、子供も海が好きなので、眺めているだけでも喜んでくれるはずです。
また、海が近いと、子供を連れて頻繁に海に遊びに行くこともできますよね?
お子さんの年齢にもよりますが、特に感受性が豊かな時期のお子さんの場合は、海に行って自然に触れさせてあげるのはもちろん、海にいる生物を観察させるという行為も、お子さんの成長をいい方向に導いてくれるはずです。
海が近くにない物件だと海に行く機会自体がかなり少なくなってしまうので、これも海沿いの物件にしかない魅力的なメリットの一つだと言えるでしょう。
4. 街の中心部よりも気温が低い
海沿いの物件は、海からの潮風が天然のクーラーになってくれるというメリットもあります。
都市部の住宅の場合、夏のムシムシした時期になるとそもそも風を感じることすらありませんが、海沿いの物件の場合は海からの距離が近いので、潮風が住宅の中に入ってきます。
特に夜の潮風はひんやりとしていて気持ちいいので、時期によってはクーラーや扇風機を用いず、潮風だけで充分涼しい場合もあります。
これも海沿いの物件だからこそ実現できる大きなメリットの一つだと言えますね。
海沿いの物件に住む場合の注意点
海沿いの物件にはさまざまなメリットがあることがわかってもらえたかと思います。
では、海沿いの物件には全くデメリットがないのかというとそういうわけではありません。
海沿いの物件には海沿いの物件にしかないデメリットや注意点があります。
この海沿いの物件ならではのデメリットや注意点を理解せずに借りてしまったり購入してしまったりした方の多くが後悔しています。
そのため、海沿いの物件を借りたい購入する場合は、メリットだけでなくデメリットについても理解したうえで借りたい購入したりすることが大切です。
海沿いの物件の代表的なデメリットについてみていきましょう。
1. 塩害による被害
海沿いの物件ならではのメリットの中でも特に厄介なのが、潮風による塩害です。
塩害というのはその名のとおり塩による被害のことで、海水に含まれる塩分が潮風によって住宅が建っている場所まで運ばれてくることで住宅へ被害を及ぼしてしまうようになります。
塩害による被害はかなり厄介なもので、特に住宅の金属部分がその被害を受けやすくなります。
海沿いの住宅の中には玄関のドアが一面サビてしまっているものが多くありますが、これも塩害による代表的な被害の一つです。
また、住宅の内部を守っている屋根や外壁の塗装も被害を塩害の被害を受けやすく、塗膜が剥がれ、雨漏りなどを発生させる原因となってしまいます。
2. 津波による被害
海沿いの住宅に住む場合、津波に注意する必要があります。
日本は世界的に見ても特に地震が発生する件数の多い国ですが、地震によって発生する可能性があるのが津波による被害です。
津波はよっぽど大きな地震が発生してしまった場合でない限り発生することはありませんが、最近は規模の大きな地震が発生することが増えてきているので発生しないとはいいきれません。
最も記憶に新しいものだと、2011年に発生した東日本大震災の津波による被害があげられるでしょうか。
津波は甚大な被害をもたらす可能性があるので、万が一の場合に備え、津波が発生してしまった場合にどう行動するかを良く考えておく必要があります。
3. 風が強い
海沿いの住宅の良い面として海からの潮風が気持ちいいと紹介してきましたが、その分風自体が強くなってしまうので、その点については注意しなくてはいけません。
海に近ければ近いほど風の強さは増す傾向にあるので、保管しているものなどが飛んでいってしまわないよう注意する必要があります。
また、都心の住宅のような干し方で洗濯物を干してしまっていると洗濯物が風で飛ばされてしまう可能性があるので、洗濯物一つ一つに洗濯バサミを設置するなどの対策も必要になってきます。
4. 住宅の汚れが目立ちやすい
海沿いの物件には、住宅の汚れが目立ちやすくなるというデメリットもあります。
先ほどから紹介しているように、海沿いの物件は海からの潮風の影響をもろに受けてしまいます。
海に近ければ近いほどのその影響は大きくなりますし、物件の周りに住宅などさえぎるものが少ない場合も同様です。
窓ガラスには潮風によって運ばれた塩がこびりついてしまうので、定期的に掃除をしなくてはいけません。
また、風が強く、その風にのってゴミが運ばれてきやすくなるので、住宅の敷地内にゴミが溜まってしまうこともあります。
海からの風によって運ばれてくるのはゴミだけではありません。
砂浜の砂が運ばれてくることもあります。
これらも、海沿いの物件ならではの大きなデメリットと言えるでしょう。
5. 洗濯物が干せない
海沿いの物件は風が強いため洗濯物を干すときには飛ばされないよう注意が必要だと紹介してきましたが、潮風の影響を受けやすいため、一般的な住宅と同じ様な感覚では洗濯物を干すことができません。
まったく干すことができないのかと言うと少し語弊がありますが、長時間干していると塩が付着してしまうので、日射しが強いときに短時間だけ干したり、潮風の影響を受けにくい場所で干したりという工夫が必要になってきます。
洗濯物には結構気をつかわないといけなくなってしまうので、これも大きなデメリットだと言えるでしょう。
6. 窓が開けられない
先ほどから何度も触れているとおり、海沿いの物件はとにかく潮風による被害が目立ちます。
風の強い日などは窓を開けていると窓から潮風が入り、フローリングなどの床材がザラザラするようになってしまうこともあります。
そのため、風の強い日は基本的に窓を開けることや開けっ放しにしておくことができません。
風の強い日は海の雰囲気を楽しむこともできなくなってしまいます。
7. 車がサビやすくなる
海沿いの物件を借りたり購入したりする場合、塩害を受けるのは住宅だけではありません。
車やバイクなどの車両を所有している場合、それらも塩害を受けてしまう可能性があります。
というよりも、車両には多くの金属が使用されていますし、金属の面積が広いので、車両の方が塩害を受けやすいと言えます。
そのため、基本的に車両を住宅の外に放置しておくのはおすすめできません。
ガレージや、ガレージが無理でもせめて屋根のある駐車場などに保管できるようにして準備しておきましょう。
8. 冬は寒くなりやすい
夏場の間は涼しくて快適な海沿いの物件も、冬に近づくにつれ、逆に寒さが厳しくなってしまいます。
寒さが厳しくなる冬場の間は、海が近く風が強い分、一般的な住宅よりも寒さを感じてしまいやすくなるので、その点についても注意が必要です。
寒さに弱い方にとっては何よりも大きなデメリットになってしまいかねないので、寒さに弱い方は特に注意が必要ですよ。
千葉で海沿いの物件を探すなら?
千葉にある海沿いの物件を探したい場合は、海沿いの物件に強い不動産屋を活用するべきです。
千葉には不動産屋がたくさんありますが、その中には海沿いの物件を多数抱えている不動産もあります。
当然ですが、海沿いの物件に住みたい場合は、海沿いの物件の取り扱いが少ない不動産に依頼するよりも海沿いの物件に強い不動産に相談した方がより理想に近い物件を紹介してもらえる可能性が高くなるので、そういった不動産を活用するようにしましょう。
まとめ
千葉で海沿いに住みたいと考えている方のために、海沿いの物件を借りたり購入したりした場合のメリットとデメリットについて詳しく紹介してきました。
海沿いの物件はついついその雰囲気の良さに惹かれて借りたい購入したいと考えてしまいがちですが、実際に借りたり購入したりする場合は、デメリットにも目を向けなくてはいけません。
メリットとデメリットの両方に目を向けつつ、メリットの方が大きいと感じるようであれば移住を真剣に考え、デメリットの方が大きいと感じるようであれば移住を考え直す必要があると言えます。
ですので、この記事で紹介してきたメリットとデメリットを良く比較し、今一度しっかりと考えてみてはいかがでしょうか?