住宅内外の音が気になるという場合に効果を発揮してくれる防音リフォーム。
住宅の外からの騒音に悩まされていて生活もままならないという方や、近所との騒音トラブルが気になって楽器の練習が楽しめないという方など、住宅に防音リフォームをほどこしたいと考えている方も多いかと思います。
そこでこの記事では、千葉で防音リフォームを考えている方のために、千葉でおこなえる防音リフォームについて詳しく紹介していきたいと思います。
防音リフォームがどういった種類のリフォーム工事で、どういった場合におこなうべきなのかについてや、防音リフォームの種類、費用相場、実際にリフォームをおこなうときに意識するべきポイントなどについて紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
防音リフォームとは
防音リフォームとは、住宅の外からの騒音や住宅の中からの音に対しておこなうリフォーム工事です。
住宅が繁華街に近い場合や大きな幹線道路に近い場合、線路に近い場合など、住宅の外からの騒音が気になってまともに生活できない場合には、外からの騒音に対しての防音リフォームをおこなっていきます。
また、家族の誰かが楽器をやっていたり、小さなお子さんやペットがいるご家庭の場合、騒音が近所迷惑になってしまわないかが心配ということも多いかと思いますが、その場合は住宅内部からの騒音に対しての防音リフォーム工事をおこなっていきます。
住宅の防音リフォームでおこなわれる工事には遮音工事と吸音工事とがあります。
遮音工事というのは音が空気を介して伝わるのを遮断するタイプの工事で、簡単におこなえる工事として防音リフォームでも定番の工事となっています。
一方吸音工事は、音を吸収し、音が反射するのを防ぐタイプの工事です。
住宅の防音リフォームでは、この遮音工事と吸音工事の両方を組み合わせておこなうことが多く、そうすることでより効率的に防音がおこなえるようになっています。
防音リフォームはどんな家庭におすすめ?
防音リフォームがおすすめのご家庭はさまざまです。
先ほども紹介したように、住宅が繁華街の近くにある場合はもちろん、コンビニやスーパーなどが近くにある場合、夜中の騒音で眠れないということが出てきてしまうかと思います。
大きな道路に面していたり、線路沿いに建っている住宅の場合も同じことが言えますね。
そのため、こういった住宅の場合は防音リフォームを検討するべきだと言えます。
また、住宅地に家が建っている場合も防音リフォームが必要になる場合があります。
住宅地によっては、住宅と住宅の間がかなり近くなってしまうことがありますが、その場合、生活音が近所迷惑になってしまうことがあります。
小さなお子さんの声や遊ぶ音、ペットの鳴き声、楽器の音などが代表的なものとしてあげられるでしょうか。
騒音トラブルは大きなトラブルに発展してしまうことも多いので、やはりこの場合も、住宅の防音リフォームを検討してみるべきだと言えますね。
千葉でおこなえる防音リフォームの種類
ひとくちに防音リフォームと言ってもその種類はさまざまですが、住宅に実施できる防音リフォームの種類は全部で4種類です。
それぞれの防音リフォームについて詳しく紹介していきたいと思います。
1. 壁の防音リフォーム
一般的な住宅でおこなえる防音リフォームの種類の一つ目が、壁の防音リフォームです。
壁の防音リフォームでは、壁の内側に防音材を入れたり、防音性のあるパネルを壁に貼り付けたりして防音を実現していきます。
壁の内側に入れる防音材にも種類があり、
- 音を吸い込む吸音材
- 音を反射させる遮音材
- 音の振動を伝えないようにする防振材
とにわけることができます。
また、住宅内外の空気を循環させる換気口も、防音リフォームをおこなえる箇所の一つです。
換気口に専用のカバーを取り付けたり防音材を入れることによって、換気口を防音仕様にしていきます。
2. 床の防音リフォーム
一般的な住宅でおこなえる防音リフォームの種類の二つ目が、床の防音リフォームです。
床の衝撃音と音の伝わりやすさは意外と大きく、小さなお子さんが走りまわるような音はかなりの大きさになるため、近所の目が気になる場合などは防音リフォームを実施しておくべきだと言えるでしょう。
床の防音リフォームに用いられる方法としては、
- 防音性の高いフローリングへの張り替え
- カーペットへの張り替え
- 防音性の高いカーペットへの張り替え
- 床下への防音材の設置
などがあげられます。
かかる費用に関しては後ほど詳しく解説していきますが、床下に防音材を設置する工事は他の工事に比べると費用が高くなります。
3. 窓の防音リフォーム
一般的な住宅でおこなえる防音リフォームの種類の三つ目が、窓の防音リフォームです。
窓は住宅の中でも特に音の出入れが激しい場所です。
外からの音が入ってきやすい場所でもありますし、住宅内の音が外に出ていきやすい場所でもあります。
そのため、気軽におこなえるリフォームの割には高い効果を発揮してくれるコスパの良い防音リフォーム工事でもあります。
窓の防音リフォームの方法には、二重窓を取り付ける方法と防音ガラスに取り替える方法とがあります。
二重窓を取り付ける方法で窓を二重にした場合、窓と窓の間が音を緩和してくれる空間となり、防音してくれます。
防音ガラスに取り替える方法は二重窓を取り付ける方法より防音性は劣ってしまいますが、それでも防音効果は数ある防音リフォーム工事の中でも高めに分類されます。
4. 防音室の設置リフォーム
一般的な住宅でおこなえる防音リフォームの種類の四つ目が、防音室を設置するリフォームです。
楽器をやっている方が住んでいる住宅で施工させることが多いのが、この防音室を設置するリフォームです。
防音室を設置するリフォームには、今ある部屋を防音仕様にする方法と組み立て式の防音室を設置する方法とがあります。
今ある部屋を防音仕様にする場合、もともとの構造や使用されている建材などにもよりますが、かなり大掛かりな工事になることがほとんどです。
そのため、費用も高額になってしまいがちです。
費用をなるべく抑えたいのであれば組み立て式の防音室の設置がおすすめで、半畳分の広さのものから5畳ほどの広さのものまでと種類はさまざまです。
大掛かりな工事が必要ないので工期が短くて済むというメリットもあります。
防音リフォームの種類の選び方
防音リフォームは大きく分けると4つの種類に分けられると紹介してきましたが、外からの音に対処したいのか、住宅内からの音に対処したいのかによって選ぶべきリフォーム工事が異なってきます。
住宅の外からの騒音は、窓や壁を伝って住宅内に入ってきます。
ですので、住宅の外で発生している騒音への対策をおこないたい場合は、窓や壁のリフォームを検討するべきです。
一方、住宅内からの騒音については、床や壁へのリフォームが最適です。
特に集合住宅で階下への騒音が気になる場合は床の防音リフォーム工事がおすすめです。
また、楽器の騒音が気になる場合は、防音室でのリフォームを検討するようにしましょう。
千葉で防音リフォームをおこなう場合にかかる費用相場
防音リフォームをおこなう場合、何よりも気になるのが費用についてだと思います。
防音リフォームにかかる費用の相場は、以下のとおりです。
リフォームをおこなう箇所 | リフォームの方法 | 費用の相場 |
壁の防音リフォーム | 壁の内側に防音材を入れる | 10〜15万円 |
換気口を防音仕様にする | 1〜5万円 | |
床の防音リフォーム | 防音フローリングやカーペットへの張り替え | 5〜30万円 |
カーペットへの張り替え | 5〜15万円 | |
床下に防音材を入れる | 20〜30万円 | |
窓の防音リフォーム | 二重窓の取り付け | 5〜15万円 |
防音ガラスへの取替 | 5〜15万円 | |
防音室での防音リフォーム | 今ある部屋を防音仕様にする | 200〜500万円 |
防音室を設置する | 50〜300万円 |
防音リフォームは住宅のリフォーム工事の中でも比較的リーズナブルな費用でおこなえるタイプのリフォーム工事ですが、防音室関連の工事はかなり高額になります。
千葉で防音工事をおこなうときに意識したい2つのポイント
最後に、実際に防音工事をおこなう場合に意識しておきたい2つのポイントについて紹介していきたいと思います。
1. マンションでできる防音工事は限られている
マンションや賃貸物件に住んでいる場合、リフォームできる箇所やリフォーム工事の内容についていろいろと制約されてしまうことが多くなります。
賃貸の場合だと住宅を自分が所有しているわけではないので当然と言えますが、自分で購入したマンションであっても意外と共有部分に指定されている箇所が多かったりするので、おこなえる工事や工事をおこなえる範囲に制限が設けられてしまいがちです。
こういった事情がある中で無理やり防音リフォームを実施したり、規約をよく確認せずに禁止されているタイプの防音リフォームを実施してしまうと修繕費用が必要になる場合もあります。
ですので、事前に規約をよく確認してから工事を進めていくようにしましょう。
2. 補助金がでる場合がある
防音リフォームを検討している方の多くが見落としてしまいがちなのが、防音リフォームの補助金について。
- 幹線道路の沿線沿いに住んでいる
- 自衛隊の基地や米軍基地の近くに住んでいる
- 空港の近くに住んでいる
などの条件を満たす場合、各自治体から防音リフォームに対しての補助金を受け取れる場合があります。
これは法律で定められているもので、正当な権利です。
ですので、上記の条件に該当し、騒音に悩まされていて防音リフォームを検討しているのであれば、まずは補助金の対象になるかどうかを確認するようにしましょう。
また、対象となる場合であっても申請しないと補助金を受け取ることはできないので、事前にしっかりと申請するようにしてください。
まとめ
千葉で防音リフォームをおこないたいと考えている方のために、防音リフォームについて詳しく紹介してきました。
もし住宅内外の騒音で悩んでいるのであれば、ぜひ防音リフォームの実施を検討してみてください。
防音リフォームは防音室の設置以外であれば比較的安い費用でおこなえるのでおすすめですよ。
また、実際にリフォームをおこなう場合は、最後にあげさせてもらったポイントに注意しながら工事を進めていくようにしましょう。