【雨漏り放置の6つの被害】最も厄介な被害とは?

2020.02.24

梅雨など雨の多い時期や、台風などで強い雨が降ると発生しやすくなってしまう雨漏り。

実際、雨が降ると住宅で雨漏りが発生してしまうという方もいるのではないでしょうか?
ただ、軽度の雨漏りであれば生活にそこまで支障をきたすことがないため、放置しているという方も少なくありません。
確かに住宅の一箇所から雨漏りが発生しているような軽い状態の場合、そこさえ避けて生活してしまえば特に不便を感じることはありませんよね?
でも、だからといって雨漏りが発生してしまっている状態を放置するのはおすすめできません。
というのも、雨漏りが発生している状態を放置してしまうと、さまざまな被害が引き起こされてしまうからです。

そこでこの記事では、雨漏りを放置しているとどういった被害が引き起こされてしまう可能性があるのかについて詳しく解説していきたいと思います。
雨漏りが発生しているけど修繕できずにいるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

雨漏りを放置することで引き起こされる可能性のある被害

発生してしまった雨漏りを放置していると、さまざまな被害が引き起こされる可能性があります。

住宅の劣化や住宅の設備への被害はもちろん、住んでいる人の健康に影響する被害が発生する可能性も。
そのため、今現在雨漏りが発生しているのを認識しているものの「これくらいなら平気かな」と考えている方は、これら雨漏りによって引き起こされる被害について認識し、考えを改める必要があります。
では、具体的にどういった被害が引き起こされるのかについてみていきましょう。

 

1. 住宅の劣化や住宅設備への被害

雨漏りによって引き起こされるさまざまな被害のうち代表的なものと言えるのが、住宅の劣化や住宅設備への被害です。
ただ、ひとくちに住宅の劣化と言っても劣化してしまう部分はさまざまですし、被害をこうむる可能性のある住宅設備もさまざまです。
劣化する可能性のある部分や被害をこうむる可能性のある住宅設備は以下のとおりです。

 

木材部分の劣化

私たちが生活している住宅の内部ではさまざまな箇所に木材が使用されています。

なんとなく想像できるとは思いますが、雨漏りによって住宅内部に雨水が侵入してきてしまうと木材の劣化を引き起こす可能性があります。
木材は水に弱いという性質があるため外壁材や外壁塗装によって雨水から守られていますが、外壁材や外壁塗装が劣化すると住宅の内部にまで雨水が侵入するようになり、住宅内部の木材部分にまで被害が出てしまうようになるわけです。
住宅の木材部分は家を支える土台として使用されていることが多いため、雨漏りによって木材部分の劣化が進むと、最悪の場合には家が崩れ落ちてしまう可能性すらあります。

 

金属部分の劣化

発生した雨漏りを放置していることによって劣化する可能性があるのは木材部分だけではありません。

金属部分も雨漏りで劣化する可能性のある部分の一つです。
住宅の内部には木材が使用されていると解説してきましたが、住宅の強度をあげる目的として鉄筋などの金属類もさまざまな箇所に使用されています。
また、木材と木材の結合のためにネジなどの金属製品が使用されたりもします。
金属は水に濡れてしまうとサビてしまうという性質があるため、雨漏りを放置しているとこれらの金属部分がサビて劣化してしまいます。
この場合も木材部分の劣化と同様に住宅の崩壊をまねいてしまう可能性があるため、早急に雨漏りの修繕を進めていかなくてはいけません。

 

電気系統への被害

住宅には電気を通すための電気系統の設備がいくつも配置されていますが、これらの電気系統の設備も雨漏りによって被害をこうむる可能性がある部分の一つです。
水と電気の相性は最悪と言っても過言ではないため、電気系統への被害には特に気をつけなくてはいけません。
雨水によって電気系統への被害が進んでしまうと漏電してしまう可能性があります。
漏電は住宅火災につながる可能性があるため、やはりこの場合も放置しておくのは厳禁と言えるでしょう。
一部分の電気がつかなくなる・使用できなくなるという程度で済めばまだマシな方だと言えますが、住宅火災につながる可能性もあるということを認識しておいて、早めに対策を進めるようにしてください。

 

家具や家財道具への被害

雨漏りが発生する箇所によっては、住宅の家具や家電などの家財道具に被害がおよんでしまうこともあります。

最近ではプラスチック類など人工的な素材を使用して製造されている家具も多くなってきていますが、大抵の家具には木材が使用されています。
そのため、雨水にさらされてしまうと、住宅内部の木材同様劣化してしまう可能性があります。
また、家電などの電化製品にとっても雨水は大敵です。
テレビや冷蔵庫など住宅の中で使用する電化製品は基本的に防水仕様にはなっていないため、それらの電化製品の中に雨水が侵入してしまうと電化製品の故障を引き起こしてしまいます。
家具や電化製品への被害は私たちの健康や命に直接被害ともたらすようなものではありませんが、買い替えないといけなくなってしまったりすると金銭的に大きな被害をこうむることになるので、やはりこの場合も放置せず、早急に対応する必要があります。

 

2. 見た目の劣化

見た目の劣化も、雨漏りを放置することによって引き起こされる可能性のある被害の1つです。

雨水が住宅の内部に侵入し雨漏りが発生するようになると、住宅内の壁にも水がつたってくることがあります。
その場合、住宅の壁に施工されているクロスが雨水によって継続的に濡らされてしまうことになるため、しばらくするとシミになってしまいます。
雨漏りが発生する箇所が複数ある場合は、壁のいたるところでシミが発生することになるため、見た目の劣化を引き起こしてしまいます。
また、金属部分が錆びることでサビを含んだ雨水が住宅の外壁などをつたうようになりますが、その部分が茶色く変色することで見た目が悪くなってしまうこともあります。

 

3. シロアリの発生

雨漏りを放置していると住宅内の湿度が上昇することになりますが、湿度の上昇によって引き寄せられる厄介な存在がシロアリです。
シロアリは湿気を好む傾向があるため、雨漏りによって湿気の量が増えてしまった住宅の木材に集まるようになってしまうわけです。

シロアリは木材を食べる厄介な害虫です。

そのため、雨水によって劣化してしまっている住宅の木材部分が、シロアリによってさらに劣化させられてしまいます。
この場合、住宅の修繕とシロアリの駆除が必要になるため、より多くの対策費用が必要になってしまいます。

 

4. ダニの発生

雨漏りによって発生する可能性が高まる害虫はシロアリだけではありません。
ダニも雨漏りによって発生する可能性のある害虫の1種です。

雨漏りが発生すると住宅内部の湿度が高くなりますが、シロアリ同様ダニも湿気を好む生き物なので、湿度の高い場所に集まってくるようになります。
ダニはアレルギーなどさまざまな健康被害を引き起こす害虫として有名な存在です。
そんなダニが大量に発生してしまう可能性があるわけですから、やはり雨漏りが発生してしまった場合は早急な対策が必要になってきますね。

 

5. ネズミの発生

雨漏りによって住宅内の湿度が上がるとネズミが集まってきてしまう可能性もあります。

ドブネズミは湿度の高いところを好む傾向にあるため、エサが豊富で湿度の高い住宅は最高の環境だと言えます。
ドブネズミもありとあらゆる細菌類を媒介している厄介な存在なので、健康面を考えると、やはり早めに対策する必要があると言えるでしょう。

 

6. カビの発生

雨漏りを放置することで発生する可能性が高まるのは、害虫や害獣だけではありません。
カビも雨漏りで湿度が高まることによって発生する可能性が高まる厄介な存在の一つです。
カビは一度発生してしまうとどんどん増えていってしまい、呼吸器官に入ると健康被害を引き起こす厄介なものです。
そのため、早急に対策を進め、カビが発生しない環境を整える必要があります。

 

雨漏りを放置することで引き起こされる1番の被害は修繕費が高くなること

雨漏りが発生している状態を放置することで引き起こされる可能性のあるさまざまな被害について詳しく紹介してきました。
ちょっとした雨漏りであっても放置してしまっていることでこれだけの被害が引き起こされてしまう可能性があるため、雨漏りが発生しているのを確認した場合はすぐにでも修繕に取り組むべきです。

そして、修繕に取り組むのは早ければ早いほどいいとも言えます。
というのも、雨漏りの修繕が遅れれば遅れるほど修繕の規模が大きくなっていく可能性が高いため、修繕にかかる費用も莫大なものになっていってしまうからです。
軽度の雨漏りであれば数十万円程度の修繕費で済みますが、雨漏りを放置し過ぎて雨漏りの範囲が広がってしまっている場合、修繕費が数百万円規模になってしまうことすらあります。
軽い気持ちで放置していたことで数十万円の修繕費が数百万円になるわけですから、これが雨漏りによって引き起こされる1番の被害と言ってもいいでしょう。
ですので、雨漏りが発生しているのを確認できたら決して放置するのではなく、できるだけ早く業者に依頼して修繕するようにしてください。

 

まとめ

雨漏りが発生してしまっている状態を放置するとどういった被害が引き起こされてしまうのかについて詳しく紹介してきました。

雨漏りは、発生し始めたばかりの状態であればそれほどの被害をこうむることはほとんどありません。

初期の雨漏りの修繕には数十万円程度の修繕費がかかりますが、主な被害はその修繕費の負担ぐらいだと言っていいでしょう。
しかし、雨漏りを放置してしまっていることで雨漏りの規模が広がってしまうと、今回紹介してきたようにさまざまな被害を引き起こしてしまいかねません。
住宅への被害はもちろん、害虫や害獣の発生、カビの発生などは住んでいる人の健康にも被害を及ぼす可能性のあるものです。
そのため、小さなお子さんのいる家庭は特に注意しなくてはいけませんね。
このように、雨漏りが発生している状態を放置していても良いことは一つもありませんので、雨漏りが発生してしまっているのを発見した場合は、できるだけ早く専門の業者に修理を依頼するようにしてください。
雨漏りの修理をおこなってくれるリフォーム業者の選び方については、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。