自分でできる応急処置的な雨漏り対策と雨漏りの修理をDIYでおこなうべきでない3つの理由

2020.02.24

住宅の経年劣化などによって発生してしまう雨漏り。

実際、雨漏りに悩まされているという方も少なくないのではないでしょうか?
そんな厄介な雨漏りですが、放置していると住宅のさらなる劣化につながってしまうため、できるだけ早急な対策が必要です。
また、実際に発生してしまった場合にも応急処置が必要になります。
そこでこの記事では、雨漏りが発生してしまったときに自分でできる応急処置的な対策方法について詳しく紹介していきたいと思います。
また、自分でできる応急処置的な対策方法だけでなく、本格的な対策方法についても紹介しているので、雨漏りの発生に悩まされている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

雨漏りが発生したときに自分でできる対策方法

実際に雨漏りが発生した場合、あなたは普段どのような対策をとっていますか?

「発生してしまったものは仕方ない」と放置してしまっていませんか?

発生してしまった雨漏りに対して何も対策をおこなわずそのまま放置しておくのは絶対にやめてください。
というのも、雨漏りを放置していると住宅の劣化を早めてしまうからです。
そのため、応急処置でもいいので何かしらの対策をおこなうべきです。
そこでまずは、実際に雨漏りが発生した場合におこなえる応急処置的な対策方法について紹介していきたいと思います。

 

1. バケツを置く

天井から雨漏りが発生してしまっている場合に有効なのが、バケツでの対策です。
実際天井から雨漏りが発生したときにはこの方法で対応しているという方も多いのではないでしょうか?
天井から発生した雨漏りをそのまま放置してしまっていると、家具や家電などの家財道具が濡れ、ダメになってしまう可能性があります。

そして何より、雨漏りがフローリングや畳などの床材に落ち続けてしまうと、フローリングや畳が劣化してしまう原因になりかねません。
フローリングや畳の劣化が進んでしまった場合、フローリングや畳の張替えが必要になることもあるため、大きな費用が発生してしまうことになります。
そうなってしまわないためにも、雨漏りが発生してしまっている箇所にバケツを置き、家具や家電、そしてフローリングや畳などの床材が濡れてしまわないよう注意しましょう。

 

2. 防水テープを貼る

屋根や外壁、窓枠など、雨漏りの発生源となる場所はたくさんありますが、外のどの部分から雨水が住宅に侵入してきているのかを追求できるのであれば、防水テープでの対策もおすすめです。
防水テープというのはその名の通り防水性能に優れたガムテープのようなアイテムで、雨水が侵入してきている場所に貼ることで雨水が住宅の内部に入ってくるのを防げるようになります。

あくまで応急処置的な対策方法なのでずっと効果が持続するわけではありませんが、雨水の侵入を防ぐことができるため、住宅内部の劣化を防ぐことも可能になります。
防水テープは数百円ほどで購入できますし、ホームセンターなどに行けば手に入れることができるので、もし雨水の侵入元がわかっているのであれば、防水テープでの対策もおすすめですよ。

 

3. ブルーシートを敷く

ブルーシートを使った対策方法も、雨漏りに対する応急処置としておすすめの方法の1つです。

屋根から雨漏りが発生している場合、複数の箇所から雨水が侵入している場合や侵入箇所が広範囲にわたる場合があります。
また、だいたいの発生箇所の目処がたってはいるものの、正確な場所までは特定できないという場合もあるでしょう。
そういったときに活躍してくれるのがブルーシートです。
ブルーシートを発生していると思われる箇所に敷き、固定することで雨漏りの侵入を防ぐことができるようになります。
また、フローリングや畳に敷き、フローリングや畳が濡れてしまうのを防ぐこともできます。
ただ、屋根にフローリングを敷く場合は、風で飛ばされてしまわないようしっかりと固定することを忘れないでくださいね。

 

4. 防水スプレーを使う

防水スプレーも雨漏り対策に役立つグッズの1つです。
防水スプレーというのは特殊な成分を配合したスプレーで、撥水効果があるため、散布した箇所が水が弾いてくれるようになります。

そのため、雨水が侵入していると思われる箇所に散布することで、雨水が住宅の内部にまで侵入してくるのを防ぐことが可能です。
防水スプレーはホームセンターに行けば手に入れることができるので、比較的簡単に用意できるはずです。
ただ、散布した後に乾燥させる必要があり、完全に乾燥するまでに1日ほど時間が必要になるため事前の対策が必要になります。
ですので、雨が降ってしまう前に散布しておくようにしましょう。

 

5. コーキング材を使う

雨漏りに対する応急処置の中でも比較的しっかりと対策できるのが、コーキング材を使った方法です。

コーキング材というのは、屋根材と屋根材の隙間や外壁材と外壁材の隙間、窓やサッシの枠部分に施工する素材で、外部からの雨水の侵入を防いでくれる優れものです。
コーキング材はゴム性なので、雨水をしっかりと弾いてくれます。
また、施工時は液状になっており、徐々に固まっていくという性質があるため、施工しやすくさまざまな場所に使用できるというメリットがあります。
コーキング材はホームセンターで購入可能ですし、コーキング材を施工する際に使用するコーキングガンなどの道具もホームセンターで購入可能です。
ただし、コーキング材も乾燥して固まるまでに時間のかかる製品なので、事前の対策が必要になります。

 

雨漏りを放置するのは絶対にNG!

実際に雨漏りが発生してしまったときにできる応急処置的な対策方法について詳しく紹介してきましたが、これらの方法で対策するのが面倒だからと言って、雨漏りしている状態を放置するのは避けるべきです。
というのも、雨漏りを放置してしまっていると住宅の劣化がどんどん進んでいくからです。
住宅の内部には木材などが使用されていますが、木材なので当然雨水などの水分に弱いという性質があります。
そのため、外壁材や外壁塗装で雨水の侵入を防いでいるわけです。
雨漏りが発生してしまっているということは、外壁塗装や外壁材、屋根材などの劣化が進んでしまっているということになるので、それらの補修をおこなわなくてはいけません。
先ほど紹介した5つの方法はあくまで応急処置的な方法でしかないので、できるだけ早くきちんとした方法で対応するようにしてください。

 

きちんとした雨漏り対策はDIYで対応可能?

雨漏りが発生するようになってしまった場合は、早めにきちんとした方法で対応するべきだと解説してきました。
その場合、結構な費用がかかることになります。
そのため、外壁材の補修や屋根材の補修、外壁塗装などきちんとした方法での雨漏り対策をDIYでおこなおうと考える方も少なくありません。
しかし、DIYで雨漏り対策をしようとするのはあまりおすすめできません。
それには3つの理由があります。
それぞれの理由について詳しくみていきましょう。

 

1. 雨漏りは原因の特定が難しいから

きちんとした雨漏り対策をDIYでおこなおうとするのがおすすめできない理由の1つ目が、雨漏りの原因の特定は専門の業者であっても簡単にできるようなものではないからです。

専門の業者が雨漏りの原因を特定する場合、

 

  • 目視
  • 散水調査
  • 発光液調査
  • 赤外線サーモグラフィー調査

 

など、さまざまな方法を使って調査していきます。

ここまでしないと雨漏りの原因をはっきりとさせるのが難しいわけです。

これらの調査方法のうち一般の方ができるのは目視での調査と散水調査ぐらいですが、これら2つの調査もプロの知識と経験があって始めて成り立つものなので、一般の方が同じ方法で調査したとしても、雨漏りの原因をハッキリとさせることは難しいと言えるでしょう。

そのため、プロである専門の業者に任せた方が無難だと言えるわけです。

 

2. 知識と技術がいるから

きちんとした雨漏り対策をDIYでおこなおうとするのがおすすめできない理由の2つ目が、しっかりとした対策をおこなうためには知識と技術が必要になってくるからです。
先ほど紹介した応急処置的な対策方法であれば一般の方でも対応可能ですが、雨漏りを完全に防ぐための対策は一般の方が対応できるほど簡単なものではありません。

外壁材の修繕や交換、外壁の再塗装、屋根材の修繕や交換など、専門的な知識と技術が必要になってくるので、DIYではなくプロである専門の業者に任せるようにしましょう。

 

3. リスクが高いから

きちんとした雨漏り対策をDIYでおこなおうとするのがおすすめできない理由の3つ目が、施工する際のリスクの高さです。

雨漏りが発生してしまっている箇所が高所になる場合、専門の業者は足場を組んで作業をおこないます。
しかし、個人で対応する場合は足場を組むことはできないため、脚立に登るなどして対応していくことになります。

そうなると当然落下のリスクが伴いますし、足場を組んで対応するよりも落下のリスクが高くなります。
雨漏りが発生してしまっている箇所が屋根の場合だとなおさらです。
こういった事故やケガのリスクが高いことを考えると、やはり専門家であるプロの業者に任せるのが一番ということになるわけですね。

 

まとめ

雨漏りが発生してしまった場合の対策方法について詳しく紹介してきました。

実際に雨漏りが発生してしまった場合、放置するのではなく、今回紹介してきたような形で応急処置をおこなうようにしてください。
何もおこなわずに放置してしまっていると、住宅の劣化につながりかねません。

また、雨漏りが発生するたびに応急処置で対応しようとするのではなく、根本的な解決を目指し、きちんとした雨漏り対策の実施も検討するようにしましょう。
応急処置はあくまで緊急時の措置なので雨漏りそのものの発生を完璧に防げるようになるわけではありません。

そのため、きちんとした対策が必要になってきます。
ただ、今回その理由についても解説させていただきましたが、きちんとした対策をおこなう場合は自分でおこなおうとするのではなく、専門の業者に依頼するようにしてください。
きちんとした雨漏り対策をDIYでおこなおうとすることにはさまざまなリスクがつきまとうため、費用はかかってしまいますが、専門の業者に依頼するべきです。
以下の記事を参考にしながら、雨漏り対策を依頼するリフォーム業者を選ぶところから始めてみてください。