屋根の板金リフォームの種類とおこなうときの注意点

2020.08.14

日本の住宅の屋根にはいくつか種類がありますが、その中には棟板金や谷樋板金、水切り板金といった板金を使用するタイプの屋根もあります。

こういった板金が採用されている屋根の場合、板金の劣化が原因となって雨漏りなどのトラブルが発生する場合があります。
その場合、必要になってくるのが屋根の板金のリフォーム工事です。

そこでこの記事では、千葉で屋根の板金のリフォーム工事を考えている方のために、屋根の板金リフォームについて詳しく紹介していきたいと思います。
今現在雨漏りが発生してしまっているなど、屋根の板金の劣化が考えられる住宅にお住まいの方にとって非常に参考になる内容となっているので、ぜひチェックしてみてください。

 

屋根の板金とは?

屋根の板金とは、住宅の屋根に採用されている金属製の板のことです。

最近の日本の住宅の屋根には、スレートと呼ばれる屋根材を使用した屋根が増えてきています。
ただ、このスレートと呼ばれる屋根材は1枚の大きな屋根材ではなく、何枚も並べて屋根全体に敷き詰めていくタイプのものです。

そのため、それぞれのスレートをつなぎとめておく必要がありますが、その役割を担うのが棟板金や谷樋板金などの板金です。
また、屋根の内部への雨水の侵入を防ぐ役割も備えています。

 

千葉の住宅の屋根に採用されている板金の種類

千葉の住宅の屋根に採用されている板金の種類は全部で3つです。

  • 棟板金
  • 谷樋板金
  • 水切り板金

がそれにあたります。

それぞれの板金がどういったものなのかについてみていきましょう。

 

棟板金

住宅の屋根に採用される板金として最もポピュラーな板金と言えるのが、この棟板金です。

先ほど、日本の住宅の屋根にはスレートと呼ばれる屋根材が多く採用されていると紹介してきましたが、このスレート屋根の頂点部分に設置されるのが、この「棟板金」です。
スレートを採用した屋根や金属板を採用した屋根の頂点部分には、屋根材を固定するために貫板と呼ばれる板が設置されます。
ただ、貫板をそのままむき出しの状態にしていると貫板が劣化してしまう可能性があるので、貫板の劣化を防ぐために棟板金が設置されます。

 

谷樋板金

千葉の住宅の屋根に設置されることの多い板金の二つ目が、谷樋板金です。

住宅の屋根の構造は住宅の造りによって異なります。
住宅の造りによっては複数枚の屋根が設置されますが、この屋根と屋根の間にあたる谷と呼ばれる部分に設置されるのが谷樋板金です。
雨や雪が降った場合、その雨や雪がもっとも蓄積しやすくなるのが谷の屋根の部分です。
そのため、そこに谷樋板金を設置し、雨や雪が屋根に堆積してしまうことなく下に流れ落ちるようにしているわけです。

 

水切り板金

千葉の住宅の屋根に設置されている板金の三つ目が、水切り金具です。

屋根の端の部分や屋根と住宅の外壁が接する部分というのは特に雨漏りが発生してしまいやすい部分になりますが、そこに対して設置されるのが水切り板金です。
屋根の端や屋根と外壁が接する部分に水切り板金を設置することで、住宅内への雨の侵入を防ぐことができるようになります。

 

千葉の住宅の屋根に見られる板金の劣化症状

屋根 劣化

住宅の屋根に採用されている板金に劣化症状が見られるようになってきた場合、早急に板金のリフォーム工事をおこなわなくてはいけません。

板金の劣化をそのまま放置してしまっていると、住宅の内部にまで雨が入り込んでしまったり、屋根材がしっかりと固定されずに落下してしまう可能性があります。

また、板金自体が落下したり、風によって吹き飛ばされてしまう可能性もあります。
そのような自体を発生させないためにも早急にリフォームを施してあげる必要があるわけですが、屋根の板金の劣化症状にはどういったものがあるのでしょうか?

屋根の板金に見られる劣化症状についてみていきましょう。

 

釘浮き

板金に見られる劣化症状の一つ目が、釘の浮きです。

住宅の屋根に設置される板金は、釘によって固定されるものがほとんどです。
板金が長い期間直射日光にさらされてしまうと熱で膨張してしまいますが、この板金の膨張によって釘がういてしまうことがあります。
そうなると当然板金を上手く固定することができなくなってしまうので、そこから雨漏りが発生してしまったり、屋根材が落下してしまったりするようになります。

 

板金の剥がれ

板金に見られる劣化症状の二つ目が、板金の剥がれです。

先ほど、板金が直射日光に長時間さらされていると、膨張し、板金を固定している釘が浮いてきてしまうと紹介しました。
その症状がより悪化した場合に発生するのが、板金の剥がれです。
板金を固定した釘の浮きをそのまま放置していると、板金の膨張が進み、ついには板金を固定していた釘が抜け落ちてしまうことがあります。
釘が抜け落ちてしまうと板金を上手く固定することができなくなってしまうので、やがて板金が剥がれてしまうようになります。
板金が剥がれてしまった場合、板金自体が落下したり飛んでいったりしてしまう可能性があるのはもちろん、屋根材の落下や飛散、雨漏りの発生につながることもあります。

 

腐食

板金に見られる劣化症状の三つ目が、貫板の腐食です。

棟板金の下には貫板と呼ばれる板が設置されていて、この板が住宅の屋根に敷かれている屋根材を固定していると紹介してきました。
ただ、先ほどから紹介しているように、釘が浮きて抜け落ち、板金が剥がれしまうと、この貫板がむき出しの状態になってしまいます。
貫板はただの木材で特別雨に強い素材ではないため、長期間むき出しの状態が続くと腐食していってしまいます。
そうなると屋根材を固定している力が著しく低下してしまうため、屋根材が一気に落下したり飛散してしまう可能性が出てきてしまいます。

 

サビ

板金に見られる劣化症状の四つ目が、サビの発生です。

屋根に採用される板金の主な素材は金属です。
最近の板金にはサビが発生しにくい素材が使用されていますが、そういった素材であってもサビの発生をゼロに抑えられるわけではありません。
屋根は常に雨にさらされることになるので、そんな屋根に採用される板金であればなおさらです。
サビは一度発生してしまうと、やがて板金全体に派生し、板金の耐久性を著しく低下させてしまいます。
そうなると固定力が低下し、板金自体の落下や飛散、屋根材の落下や飛散、雨漏りが発生するようになります。

 

千葉でおこなえる屋根の板金リフォームの種類

ここまで紹介してきたような劣化症状が屋根の板金に見られる場合、できるだけ早く屋根の板金のリフォームを実施していかなくてはいけません。

屋根の板金のリフォーム方法には、板金の交換と釘の打ち直し、貫板の交換があります。
屋根の板金の劣化症状の一つに釘の浮きというものがあると紹介してきましたが、板金自体の劣化がそれほどでもない場合は、浮いてきている釘を撤去し、釘の打ち直しによって対応していきます。
ただ、一度釘の浮きが発生した板金は、釘を打ち直ししてもしばらくするとまだ釘の浮きが発生してしまう可能性があります。

そのため、打ち直した釘の上からコーキングをおこない、釘が浮いてしまわないように対応していきます。
釘の浮き程度の劣化症状であれば釘の打ち直しで対応できますが、サビの発生や釘の抜け、板金の剥がれが発生してしまっている場合は板金自体の交換が必要になります。
また、劣化の症状が貫板にまでおよんでしまっている場合は貫板の交換が必要になります。

 

千葉で屋根の板金リフォームをおこなう場合にかかる費用相場

屋根の板金のリフォームをおこなう場合、最も気になるのがリフォームにかかる費用についてではないでしょうか?

屋根の板金のリフォームには、釘の打ち直しと板金の交換、貫板の交換があると紹介してきましたが、それぞれのリフォーム工事にかかる費用は以下のとおりです。

リフォームの種類 費用の相場
釘の打ち直し  2〜5万円
板金の交換 3〜10万円
貫板の交換 5〜10万円

 

ただし、上記の費用はあくまで目安であって、この金額でおさまらない場合も多々あります。

板金のリフォームにかかる費用は、板金の状態や貫板の状態によって異なるので、より詳細な費用が知りたい場合はリフォーム業者に見積もりの作成を依頼するようにしてください。

 

千葉で屋根の板金リフォームをおこなうときの流れ

実際に屋根の板金のリフォームをおこなうときの流れについても確認しておきましょう。

屋根の板金のリフォームは以下のような流れで進んでいきます。

工程 概要
問い合わせ まずは屋根の板金のリフォームを依頼するリフォーム業者に問い合わせをおこないましょう
相談と現場の確認 担当者が自宅を訪問してくれるので、現場を確認してもらいながらリフォームの相談を進めていきます
見積もり 見積もりを作成してもらいます
契約 作成してもらった見積もり書を確認し、特に問題がなければ契約となります
着工 リフォーム工事が着工します。
足場を組んでの作業となる場合は工期が長くなってしまうこともあります。
引き渡し 屋根のリフォーム工事は高所ということもあって立ち会いでの確認は難しくなってしまっています。
説明を聞き、特に問題がないようであれば完了となります。

 

千葉で屋根の板金のリフォームをおこなう際のポイント

住宅の屋根の板金のリフォームは、とにかく早めに対処する必要があります。

板金のリフォームにかかる費用の部分でも紹介したように、板金のリフォームにかかる費用自体はそれほど高くありません。
高くついても10万円ほどでは施工できるでしょう。
ただ、板金の劣化を放置し、雨などの影響が住宅の内部にまで及ぶようになると、板金のリフォームだけでは対応できなくなってしまいます。
雨漏りというものは非常に厄介なもので、放置する期間が長くなれば長くなるほど大掛かりな修繕が必要になるものです。
場合によっては100万円以上の費用がかかるようになってしまう場合もあるので、なるべく早く対応し、釘の打ち直しや板金の交換などで済ませられるようにしましょう。

 

まとめ

千葉で屋根の板金のリフォームを検討している方のために、屋根の板金のリフォーム工事について詳しく紹介してきました。

屋根の板金は比較的安い費用で済ませることができ、なおかつ短い工期で終わらせることができます。
ですので、板金が劣化してしまっているのであれば、なるべく早く対応することが大切です。
ちょっとでもおかしいなと感じたら、業者に問い合わせてみてください。