ベランダに屋根を設置するリフォーム工事!種類から設置する際の注意点

2020.03.19

「急に雨が降ってきて、ベランダに干していた洗濯物がずぶ濡れになってしまった」という経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか?

最近はゲリラ豪雨の発生も増えてきているので、なおさらですよね。
そこでこの記事では、そんな悩みを解決してくれるベランダへの屋根の設置について詳しく紹介していきたいと思います。

ベランダに屋根を設置することで得られるようになるメリットや、実際に屋根を取り付けていく際に気になってくるであろう屋根の種類や設置にかかる費用について紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

 

ベランダの屋根は後付可能?

ベランダに屋根を設置したいと考えている方の中には、すでに住宅が完成し、今現在その住宅で生活しているという方も少なくないかと思います。

その場合、「後付でベランダに屋根を設置することなんてできるの?」と不安を感じてしまっている方も多いかと思いますが、ベランダへの屋根の設置は後付でもおこなえるため心配いりません。

逆に最近では、ゲリラ豪雨などの影響もあって取り付ける方が増えてきているほどですよ。

 

ベランダに設置するメリット

最近はベランダに屋根を設置する人が増えてきていると解説してきましたが、その背景には、ベランダに屋根を設置することで得られる大きな2つのメリットが関係しています。

そこでここからは、ベランダに屋根を設置することで得られるようになる2つの大きなメリットについて紹介していきたいと思います。

 

雨や風、日差しを軽減できる

ベランダに屋根を設置することで得られるようになる大きなメリットの1つ目が、雨や風、日差しの影響を軽減できるというものです。

ベランダは洗濯物を干すときなどに重宝してくれる住宅の一部分ですが、外にむき出しになっている部分ということもあり、雨や風、日差しの影響をモロに受けてしまいます。
そのため、ベランダから住宅の劣化が進んでいくというパターンも少なくありません。
何より、洗濯物が雨に濡れたり風で飛ばされたりするのは避けたいですよね?

それらの問題を解決してくれるのが、ベランダへの屋根の設置です。
ベランダに屋根を設置すると雨や風の影響を大幅に軽減してくれます。
そのため、ベランダの劣化をある程度抑制することができますし、雨や風を気にせず洗濯物を干すことができます。

また、設置する屋根の種類によっては日差しを軽減することもできるので、遮熱やフローリングなどの日焼けも防止することが可能です。

 

目隠しになる

近隣の住宅からの目隠しになるというのも、ベランダに屋根を設置することで得られるようになる大きなメリットの1つです。

ベランダがあると何かと便利な半面、近隣の住宅から部屋の中が丸見えになってしまうというデメリットもあります。
都市部だと住宅同士の距離が近くなりがちなので、特に近隣の住宅からの目が気になるという方も多いかと思います。

最近は物騒な事件も多いので、部屋の中を見られてしまう可能性があるというのは気持ちのいいものではありませんよね?
もちろんカーテンを閉めるなどして対応できなくもありませんが、カーテンを閉め切ってしまうとどうしても部屋が暗くなってしまうため、できればカーテンを閉め切りたくないと考えている方も少なくないでしょう。
そこで活躍してくれるのがベランダに設置できるタイプの屋根です。
ベランダに屋根を設置することで屋根が目隠しの役割を果たしてくれるようになるので、カーテンを閉め切らなくてもプライバシーを確保することができるようになります。

また、ベランダに洗濯物を干す場合、干している洗濯物の目隠しとしても機能してくれるようになります。

 

ベランダに設置できる屋根の種類

先ほど紹介したメリットを得るためにベランダへの屋根の設置を進めていく場合、どういった屋根を設置するのかを決めていかなくてはいけません。
というのも、ベランダに設置できる屋根にはいくつか種類があるからです。
それらの屋根はそれぞれ異なる特徴を持っているため、それぞれの屋根の特徴を理解した上でどの屋根を設置していくのかを考える必要があります。

そこでここからは、ベランダに設置できる屋根の種類とそれぞれの屋根の特徴について解説していきたいと思います。

 

1. アール型

ベランダに設置できる屋根の種類の1つ目が、アール型と呼ばれるタイプの屋根です。

アール型の屋根はその名の通り、アルファベットのアールのように先端がカーブしています。
アール型の屋根は先端がカーブしていることで雨水や雪などが堆積しにくくなっているため、雪の多い地方で採用されることの多いタイプの屋根です。
また、先端が丸くなっていることで、より雨や風、直射日光を軽減できるようになっています。

柔らかい印象をあたえてくれるタイプの屋根で基本的にどういった住宅のベランダにもフィットするデザインとなっているので、非常に人気が高いタイプの屋根だと言えます。

 

2. フラット型

ベランダに設置できる屋根の種類の2つ目が、フラット型と呼ばれるタイプの屋根です。

先ほど紹介したアール型の屋根は先端が丸くなっていましたが、フラット型の屋根は名前の通り先端までフラットな形状になっています。
フラット型の屋根はシャープな印象をあたえてくれるデザインとなっているので、高級感のある住宅のベランダにマッチします。

また、シャープさや高級感を演出することもできるので、「アール型の屋根だと雰囲気が柔らかすぎる」と感じている方におすすめです。
ただ、雪が降った場合、アール型の屋根よりも堆積してしまいやすいというデメリットがあるので、雪の多い地域の住宅に採用する場合には注意が必要です。

 

3. ルーフ型

ベランダに設置できる屋根の種類の3つ目が、ルーフ型と呼ばれるタイプの屋根です。

これまで紹介してきたアール型の屋根やフラット型の屋根は、設置する際に柱を必要とします。
柱があることで耐久性は増しますが、景観をそこなってしまいがちですし、ベランダが狭くなってしまうという大きなデメリットもあります。
そんなアール型の屋根やフラット型の屋根のデメリットを解消したのが、このルーフ型の屋根です。
ルーフ型の屋根はベランダの壁に固定するタイプの屋根となっているため、柱を必要としません。
そのため、景観を損ないにくくなっていますし、柱でベランダが狭くなってしまうこともありません。
また、洗濯物を干すときなどに柱が邪魔になってしまうこともありません。

そのため、「屋根は取り付けたいけどベランダが狭くなってしまうのは嫌だ」と考えている方におすすめの屋根だと言えます。

 

ベランダに屋根を設置するのにかかる費用

実際にベランダに屋根を設置する場合、何よりも気になるのが設置にかかる費用についてではないでしょうか?

ベランダに屋根を設置するのにかかる費用は、設置する屋根の種類や製品、大きさなどによって異なりますが、10万円〜30万円程度で設置することが可能です。

ベランダへの屋根の設置は住宅のリフォーム工事の中でも比較的リーズナブルな料金でおこなえるタイプのリフォーム工事となっているので、得られるメリットを考えた場合、早めに設置することをおすすめします。

 

ベランダに屋根を後付する際の注意点

最後に、ベランダに屋根を後付設置する際の2つの注意点について紹介していきたいと思います。

 

マンションのベランダには設置できない

戸建てではなくマンションのベランダに屋根を設置したいと考えている方も少なくないかと思いますが、基本的にマンションのベランダに屋根を設置することはできません。
というのも、マンションのベランダは個人が所有しているものではなく、そのマンションに住んでいる人たちの共有部分という認識になるからです。

集合住宅であるマンションには、住人である個人が自由に使用したりリフォームをおこなったりできる「専有部分」と、そのマンションに住んでいる全ての住人が共用している「共用部分」とがあります。
そしてマンションのベランダは、そのマンションに住んでいる全ての住人が共有している共有部分にあたります。
そのため、マンションのベランダでは屋根を設置するなどのリフォーム工事をおこなうことができません。

共有部分の決まりごとについては、マンションを購入する際の規則や規約にしっかりと記載されているはずなので、マンションのベランダに屋根を設置したいと考えている方は、規則や規約を確認するようにしてください。

 

DIYでの設置は危険

ベランダへの屋根の設置をリフォーム業者に依頼すると、10万円〜30万円ほどの費用がかかります。

そのため、設置費用を少しでも安く抑えるために、DIYでベランダに屋根を設置しようと考えている方もいるのではないでしょうか?

しかし、DIYでベランダに屋根を設置するのはおすすめできません。
というのも、DIYでベランダに屋根を設置した場合、正しく設置できない可能性があるからです。
ベランダへの屋根の設置は簡単におこなえるようなものではありません。
そのため、知識や技術のない一般の方が設置した場合、正しく機能しない可能性があります。
また、正しく設置できていないことで、屋根が崩壊したり部材が落下してしまう可能性もあります。
そして、ベランダへの屋根の設置は高所での作業になるため、作業中にベランダから落下してしまう危険性もあります。

これらのリスクを考えると、やはりDIYではなく、専門の業者に設置を依頼するべきだと言えるでしょう。

 

まとめ

ベランダに屋根を設置したいと考えている方のために、ベランダへの屋根の設置について詳しく紹介してきました。

ベランダの屋根は後付することも可能なので、もし設置したいと考えているのであれば、ぜひ設置を検討してみてください。
ベランダへの屋根の設置には費用がかかりますが、その費用以上のメリットをもたらしてくれるのできっと重宝するはずですよ。
実際に設置する場合には、自分で設置するのではなく専門の業者に依頼するようにしてください。
DIYでの設置は正しく設置できない可能性がありますし、何より転落の危険性があるためおすすめできません。

快適に使用していくためにも、DIYで設置するのではなく、専門の業者に任せるようにしましょう。