雨漏りのリフォーム費用はいくらかかる?費用を節約する方法についても解説

2020.02.24

マイホームに起こる代表的なトラブルの1つ、雨漏り。

雨漏りはつい軽く考えてしまわれがちですが、放置していると大きな修繕が必要になる厄介なトラブルです。
そのため、今現在雨漏りの症状が確認されているのであればすぐに修繕を検討し始めるべきです。
また、すでに検討し始めている方もいるかもしれませんね。
ただ、実際に雨漏りの修繕をおこなう場合どうしても気になるのが「費用」について。
雨漏りの修繕はDIYでおこなえるようなものではないためリフォーム業者にお願いすることになりますが、数千円や数万円ではなく数十万円以上の費用がかかってしまうものです。

そのため、費用の面がネックになってなかなかリフォームに踏み出せないでいるという方も少なくないでしょう。
そこでこの記事では、雨漏りのリフォーム費用について詳しく解説していきたいと思います。
住宅の雨漏りをリフォームする場合どれくらいの費用が必要になってくるのかということについてはもちろん、費用を節約する方法についても紹介していくので、住宅の雨漏りに関するリフォームを検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

 

雨漏りのリフォーム費用の目安は「30〜150万円」

リフォーム業者がこれまでにおこなってきた雨漏りに関するリフォーム費用の統計をとった場合、雨漏りのリフォームにかかる費用の目安は30〜150万円ほどになることが多いということがわかっています。

30〜150万円というとかなり幅がありますが、雨漏りのリフォーム費用は、

  • リフォームをおこなう住宅の坪数
  • リフォームの対象となる範囲
  • 雨漏りによる被害の進行度合い

などの要素に大きく左右されるため、これだけ金額に幅が出てしまうのも仕方がないことだと言えます。

もちろん雨漏りの症状がほとんど進んでおらず簡単な修繕だけで済む場合は数万円程度で済むこともありますし、逆に屋根材の総張り替えなどで150万円以上になってしまうこともあります。

 

雨漏りのリフォーム費用は雨漏りが発生してる箇所や原因によって大きく異なる

雨漏りのリフォームにかかる費用の目安は30〜150万円ほどで幅があると解説してきましたが、その要因となっているのが、雨漏りが発生している箇所や原因の違いです。

雨漏りというと屋根(屋上)からのイメージが強いかもしれませんが、屋根の他にも、

  • 外壁
  • 天井
  • ベランダ
  • 窓枠

など、さまざまな箇所が発生源となっている場合があります。

そして、屋根部分からの雨漏りといっても劣化の進行具合によって必要となる作業が大きく異なります。

例えば、コーキングの劣化によって雨漏りが発生している場合はコーキングの補修だけで済むので、5〜20万円ほどで済ませることができます。
ただし、コーキングだけでなく屋根材や屋根材が乗っている下地もダメになってしまっている場合は屋根材の総入れ替えや下地の補修が必要になってしまう場合もあるため、50〜200万円ほどの費用が必要になってしまうことも。

外壁からの雨漏りの場合も同様で、コーキングや外壁のひび割れの補修で済む規模のリフォームであれば5〜20万円ほどで済みますが、外壁の再塗装が必要になったり外壁材の変更が必要になると、50〜300万円ほどの費用がかかり場合もあります。
天井からの雨漏りやベランダからの雨漏り、窓枠からの雨漏りの場合も同様で、安く済む場合もあればかなりの費用が必要になってくる場合もあるので、リフォーム業者に見積をとってもらうまではハッキリをした費用が判明しないというのが正直なところだと言えます。

 

雨漏りのリフォーム費用は原因調査にもお金がかかる

雨漏りのリフォームをおこなう場合、まず初めに雨漏りの原因となっている部分の調査をおこなっていくのですが、この原因調査にも結構な金額がかかってしまう場合があります。

雨漏りの原因調査は、

  • 目視での調査
  • 散水調査
  • 発光液調査
  • 赤外線サーモグラフィー調査

といった方法を使って調査していきます。

1番金額が安いのは目視での調査で、業者によっては無料、かかったとしても3万円程度の費用でおこなえますが、目視での調査で原因がはっきりとしないことも多々あります。
というのも、雨漏りの原因調査は非常に難しいからです。

目視での調査でも原因がハッキリとしない場合は、散水調査や発光液調査、赤外線サーモグラフィー調査といったより費用のかかる調査をおこなっていくため、場合によっては原因調査だけで数十万円かかってしまうことすらあります。

そのため、雨漏りのリフォームの費用は高くなってしまいがちというわけですね。

 

雨漏りのリフォーム費用を節約するためにやっておきたい3つのこと

ここまで住宅の雨漏りのリフォーム費用について詳しく解説してきましたが、「こんなにお金がかかってしまうものなのか」と落胆してしまっている方もいるのではないでしょうか?

住宅のリフォームは基本的にお金がかかるものだとは言え、数十万円〜数百万円はかなり大きな金額ですよね?
住宅のリフォームはそれだけ大変で大がかりなものなので、これだけの費用がかかってしまうのもしょうがないと言えばしょうがないのですが、節約できるのであればできるだけ節約するべきです。

そこでここからは、住宅の雨漏りに関するリフォームをおこなう際の費用を少しでも節約するためにやっておくべき3つのことについて解説していきたいと思います。
これから紹介していく3つのことを実践しておくのとおかないのとでは、雨漏りのリフォーム費用に大きな差が出てきてしまうこともあるので、意識しながら必ず実践するようにしてください。

 

1. できるだけ早く修理を依頼する

雨漏りの修繕にかかる費用を少しでも節約したいのであれば、1日でも早くリフォーム業者にリフォームを依頼するようにしてください。

そうすることで、リフォームにかかる費用を大幅に節約することができるようになります。
なぜ早く修理を依頼するとリフォーム費用が節約できるようになるかと言うと、一度雨漏りが発生してしまうと、徐々にではありますが、着実に住宅の劣化が進行していってしまうからです。
住宅を建てるのに使用されている木材や金属などの素材は雨水に弱いという性質があります。
少し濡れたぐらいで劣化してしまうことはありませんが、雨が降る度に雨水にさらされてしまうとどうしても劣化していってしまいます。
そして、劣化の症状が進めば進むほど修繕の対象となる範囲も広くなってしまうため、それにともない費用も膨れ上がっていってしまうわけです。

初期の段階であれば数十万円ほどで済む予定だったリフォームが、放置し続けたことで数百万円規模のリフォームが必要になったというケースもあるほどなので、できるだけ早くリフォーム業者にリフォームの相談をおこなうようにしてください。

 

2. 複数の業者に見積もりを依頼する(相見積もり)

複数のリフォーム業者に見積を依頼する相見積もりも、住宅の雨漏りのリフォームにかかる費用を節約する方法として非常に有効な方法の1つです。
雨漏りのリフォームにかかる費用には決まりがないため、具体的にいくらかかるのかについてはリフォーム業者によって異なります。
そのため、依頼するリフォーム業者によって数万円〜数十万円の差が出てしまうことも珍しいことではありません。
ですので、複数のリフォーム業者への見積もり依頼が非常に重要になってくるわけです。

複数のリフォーム業者に見積もりを依頼し、それぞれの見積もり結果を比較すれば、どれくらいの価格が適切なリフォーム費用なのかを知ることができるようになります。

また、それぞれのリフォーム業者の見積もり書が手元にあるので、その資料を元にリフォーム費用の根切り交渉もおこなえるようになります。
雨漏りに関するリフォームだけでなく、リフォームをおこなうときはこの相見積もりを実施するのが基本なので、必ず実施するようにしてください。

 

3. 火災保険が適用されないか確認しておく

マイホームを所有している場合、火災保険に加入されているかと思いますが、その火災保険を活用することでリフォーム費用をゼロ円にできる場合があります。
火災保険は火災だけでなく風災にも対応している保険なのでで、台風や大雨などの自然災害によって住宅に被害が出てしまった場合、保険調を受け取れるようになっています。

ただし、この方法を活用するためには、「風災によって雨漏りが生じるようになってしまった」ということを認定してもらわなければいけません。
つまり、住宅の劣化によって生じてしまった雨漏りには保険が適用されないということです。
とはいえ、風災によって雨漏りが発生してしまった可能性が少しでもあるのであれば、保険会社に連絡し、認定作業をおこなってもらうべきです。

保険はこういったときに活用するために加入しておくべきものなので、フル活用してしまいましょう。
加入している保険の内容にもよりますが、この方法を活用すればゼロ円でリフォームをおこなえる場合もあるので、ぜひ積極的に活用していくようにしてください。

 

まとめ

住宅の雨漏りを修繕する際にかかるリフォーム費用について詳しく紹介してきました。

この記事で紹介してきたように、住宅の雨漏りのリフォーム費用の相場は30〜150万円ほどと非常に幅が広くなってしまっています。
雨漏りのリフォームは、雨漏りの発生源となってしまっている箇所や進行具合によって必要となるリフォームの内容が異なるため、安くて済む場合もあれば結構な費用が必要になってきてしまうこともあるということですね。

ただし、今回紹介してきたように、住宅の雨漏りのリフォームにかかる費用を節約する方法もいくつかあるので、それらの方法を駆使して節約していけば、費用を抑えつつしっかりとした雨漏り対策をおこなうことも可能です。
特に相見積もりはリフォーム費用を節約する上で必ずおこなうべきことの1つなので、ぜひ活用してみてください。

そして何より、雨漏りの症状に気づいたら1日でも早くリフォームを依頼するようにしてください。
放置しておくとより大規模な修繕が必要になるため、かかる費用も跳ね上がってしまいかねません。
今回紹介してきた相場を参考にしつつ、できるだけ早くリフォーム業者に相談し、雨漏りの症状を改善できるよう対策を進めていってくださいね。