屋根のリフォームはどうする?種類と選び方を徹底解説!
家を長く守ってくれる屋根は、雨や風、紫外線などに常にさらされているため、どうしても劣化してしまうもの。
しかし、屋根の劣化を放置すれば、雨漏りなど深刻な被害に発展する可能性が高まります。
そこで、屋根のリフォームにはどのような工法や方法があるのかを理解しておけば、自分の家に合った最適な修繕プランを選ぶことが可能。
この記事では、屋根リフォームの代表的な種類や注意点をわかりやすく解説します。
目次
屋根リフォームにはどんな種類があるの?
屋根のリフォームと一口に言っても、対象や目的によってさまざまな工事方法があります。以下は代表的な8つの方法です。
- 屋根の葺き替え
- 屋根の葺き直し
- カバー工法
- 屋根の塗装
- 防水工事
- 漆喰工事
- 棟板金工事
- 雨樋工事
それぞれの工事内容と特徴を見ていきましょう。
1. 屋根の葺き替え
屋根材が劣化している場合に行う方法で、既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に取り替える工事です。
下地材や防水シートも含めて交換するため、雨漏りの根本解決が期待できます。
ただし、撤去費用や新屋根材の費用がかかり、工期やコストは比較的高めです。
2. 屋根の葺き直し
葺き替えと似ていますが、再利用できる既存の屋根材を撤去後に再度敷き直す工事です。
下地の防水処理を新しくしてから、元の屋根材を戻すため、材料費が抑えられ、葺き替えよりコストを下げられる点がメリット。
ただし、屋根材が再利用可能な状態であることが前提です。
3. カバー工法
既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ね張りする工法。
廃材処理や撤去費用がかからず、工期も短く済むため、コスト面や工期の面でメリットがあります。
ただし、屋根材を2重にするため、住宅によっては重量面や屋根の形状で制限があることも。
4. 屋根の塗装
屋根全体の再塗装を行うことで、保護膜(塗膜)を補強し、防水性や防汚性、見た目を向上させる方法。
屋根材が大きく劣化していない場合は、塗装するだけで十分保護効果を取り戻せます。
ただし、すでに深刻な劣化や割れがある場合は、塗装だけでは不十分なケースも。
5. 防水工事
陸屋根の建物や、屋上を持つ住宅などに対して行われるのが防水工事。
防水塗料を塗布して防水性能を強化します。
一般的に、定期的な再施工が必要であり、屋根の形状によって使われる工法や塗料が異なります。
6. 漆喰工事
和風の住宅や瓦屋根では、瓦同士を漆喰で固定していることが多いです。
漆喰が経年劣化や剥がれを起こすと、瓦がずれたり、雨水が入り込む原因に。
漆喰工事では、剥がれた漆喰を取り除き、新しい漆喰を詰め直すことで屋根の機能を回復させます。
7. 棟板金工事
スレート屋根などで屋根材を留める役割を担うのが棟板金です。
風や地震でズレたり浮いたりすると雨漏りの原因に。
棟板金工事では、固定が緩んだ板金を交換・補修して、屋根の防水性を確保します。
8. 雨樋工事
雨樋(あまどい)は、屋根に降った雨水を排水するためのパーツ。
ここが詰まったり破損したりすると、雨水が適切に処理されず、結果的に雨漏りにつながる可能性があります。
雨樋工事では、修理や交換を行い、正しい排水機能を取り戻します。
屋根のリフォームはDIYで可能? プロに依頼すべき理由
屋根のリフォームには数万円~百万円以上かかる場合があるため、「DIYで節約できないか?」と考える方もいるかもしれません。
しかし、屋根のリフォームを自分で行うのは基本的におすすめできません。その主な理由は以下の通りです。
- 高所での作業リスク: 屋根上は足場が不安定で、滑落や転落事故の危険が大きい。
- 知識と技術が必要: 瓦やスレートの取り扱い、防水シートや漆喰の施工など専門知識が必須。
- 施工不良による再リフォームリスク: 不十分な仕上がりで、数年後にさらに大きな手直しが必要になることも。
事故やトラブルを避けるためにも、信頼できる業者に依頼することが安全かつ確実と言えます。
まとめ
屋根は、家を雨や風から守る重要なパーツ。
劣化を放置すると雨漏りや建物内部の損傷など大きな被害を招きかねません。
一口に屋根リフォームと言っても、葺き替えやカバー工法、塗装など、工事の種類はさまざま。
リフォーム業者とじっくり相談し、家の状態や予算に合った方法を選ぶことが大切です。
最後に、屋根のリフォームはDIYで行うのはリスクが大きく、専門知識も必要。
適正価格・確実な仕上がりのためには、ぜひプロの業者に相談のうえ、最適なリフォームを進めてください。