住宅の床に用いられる床材として最も人気の高いフローリング。
そんなフローリングですが、長年使用し続けているとどうしても不具合が出てきてしまったり、見た目が悪くなってしまいがちです。
そのため、フローリングのリフォームを検討しているという方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、フローリングのリフォームを検討している方のために、フローリングのリフォームについて詳しく解説していきたいと思います。
フローリングのリフォームをおこなう際に知っておきたいリフォームの目安やフローリングのリフォームの方法、費用相場やリフォームを依頼する業者の選び方などについて詳しく紹介していくので、フローリングのリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
フローリングのリフォームは何を目安にして考えるべき?
フローリングのリフォームを検討している方の中には、「どういったタイミングでリフォームするべきなんだろう」と頭を悩ませている方も少なくないかと思います。
本来であれば「リフォームしたい!」と思ったときがベストなタイミングだと言えるのですが、大体の目安について解説しておきたいと思います。
まずチェックしたいのが傷や汚れ、そして破損です。
現在フローリングにこういった症状が見られる場合、フローリングのリフォームを検討するべきだと言えます。
汚れについては汚れの程度にもよりますが、傷や破損といった症状が見られる場合は、フローリングの劣化が進んでしまっている証拠なので、リフォームするべきタイミングだと言っていいでしょう。
また、以前水を弾いていたフローリングが水を弾かなくなってしまった場合もリフォームをおこなうべきタイミングだと言えます。
フローリング材には塗装が施されていますが、この塗装が剥がれてしまうと水を弾く力が弱くなってしまいます。
そうなると防水性能が低下し、フローリングが腐ってしまったり、住宅の内部にまで水が染み込んでしまったりする可能性があります。
そのため、できるだけ早いタイミングでリフォームをおこなう必要があると言えます。
歩くと音がなる場合もフローリング材が劣化してしまっている可能性が高いので、この場合もリフォームを検討するべきだと言えるでしょう。
フローリングをリフォームする際の2つのリフォーム方法
ひとくちにフローリングのリフォームをおこなうといってもその方法はさまざまですが、実際にフローリングのリフォームをおこなう場合、それらの方法の中から最適だと思われる方法を選んでリフォームを実施していく必要があります。
そこでここからは、フローリングをリフォームする際に用いられる2つの代表的なリフォーム方法について紹介していきたいと思います。
1.張替え工法
フローリングのリフォームをおこなう際に用いられるリフォーム方法の1つ目が、古い床材を剥がして新しいフローリング材に張り替える方法です。
張替え工法はフローリングのリフォーム方法として定番の方法で、既存の床材がフローリングでない場合などにも用いられる工法です。
既存の床材を撤去するため、床下の状態を確認できるというメリットもあります。
ただ、既存の床材の撤去には手間がかかるため、重ね張り工法に比べると費用が多くかかってしまう工法でもあります。
2. 重ね張り工法
フローリングのリフォームをおこなう際に用いられるリフォーム方法の2つ目が、古い床材を剥がさず、古い床材の上から新しいフローリング材を重ね張りしていく工法です。
重ね張り工法は、リフォーム費用を抑えたいときや既存の床材の劣化が激しくない場合などに用いられる工法です。
重ね張り工法でフローリングのリフォームをおこなう場合、既存のフローリング材を剥がして撤去する必要がないため、撤去費用や廃材の処理費用がかかりません。
そのため、リフォームの費用を抑えることができます。
ただ、既存の床材に重ね張りしていくので、ドアの開け閉めに支障をきたさないかどうかをチェックしながらおこなう必要があります。
フローリングをリフォームにかかる費用の相場を床材別に解説
次に、フローリングのリフォームをおこなう場合にかかる費用の相場についてみていきましょう。
フローリングのリフォームにかかる費用の相場は、既存の床材としてどういったものが使用されているかによって異なってきます。
そこでここでは、
- フローリング材からフローリング材に張り替える場合の費用相場
- 畳からフローリング材に張り替える場合の費用相場
- カーペットからフローリング材に張り替える場合の費用相場
について解説していきたいと思います。
フローリング材からフローリング材に張り替える場合の費用相場
既存の床材としてフローリング材を使用している場合、フローリング材からフローリング材へのリフォームが必要になります。
その場合の費用の目安は、以下の表のとおりです。
フローリング材の種類 | リフォーム方法 | 費用の目安(6畳間の場合) |
無垢材フローリング | 張替え | 15〜18万円 |
重ね張り | 10〜13万円 | |
複合フローリング | 張替え | 10〜12万円 |
重ね張り | 15〜17万円 |
フローリング材には無垢材フローリングと複合フローリングとがありますが、どのフローリング材を使用するかによってもリフォームにかかる費用が異なってきます。
畳からフローリング材に張り替える場合の費用相場
既存の床材に畳を使用している場合、畳からフローリング材へのリフォームが必要になります。
畳とフローリング材は種類が異なる床材ですが、その場合、下地の調整が必要になるため、若干ではありますがリフォームの費用が高くなってしまいます。
畳からフローリング材へリフォームする場合の費用の目安は以下のとおりです。
フローリング材の種類 | 費用の目安(6畳間の場合) |
無垢材フローリング | 16〜20万円 |
複合フローリング | 15〜18万円 |
カーペットからフローリング材に張り替える場合の費用相場
既存の床材にカーペットを使用している場合、カーペットからフローリングへのリフォームが必要になります。
カーペットもフローリング材と異なる種類の床材ですが、カーペットは簡単に撤去することができるようになっているため、リフォーム費用を安く抑えることができます。
カーペットからフローリング材へリフォームする際の費用の目安は以下のとおりです。
フローリング材の種類 | 費用の目安(6畳間の場合) |
無垢材フローリング | 10〜12万円 |
複合フローリング | 8〜10万円 |
フローリングのリフォームはDIYでも対応できる?
最近はDIYが流行ってきているということもあって、フローリングのリフォームを検討している方の中にはDIYでのリフォームを検討している方もいるのではないでしょうか?
しかし、フローリングのリフォームをDIYでおこなうのはあまりおすすめできません。
というのも、フローリングのリフォームには知識と技術力が必要になってくるからです。
フローリングの張替えなどのリフォームは一見簡単そうに見えるかもしれませんが、決して簡単におこなえるようなものではありません。
フローリング材同士を隙間なく敷き詰めていくには高い技術力が必要になりますし、フローリング材のカットが必要になってくる場合がありますが、その場合も高い技術力が必要になってきます。
フローリングは住宅の床下などの基礎部分を保護する役割も担っていますが、正しくリフォームをおこなえないとフローリングが持つその役割をしっかりと全うすることができなくなってしまう可能性があります。
そうなるとフローリングのリフォームだけでなく、より大掛かりなリフォームが必要になる場合もあるので、やはりDIYでおこなおうとするのはおすすめできません。
多少費用がかかってはしまいますが、フローリングのリフォームをおこなう際は、専門の業者に依頼するようにしましょう。
フローリングのリフォームを依頼するリフォーム業者の選び方
フローリングのリフォームをおこなうときはDIYではなく専門の業者に依頼するべきだと解説してきましたが、ただ単に業者に依頼すればいいというわけではありません。
どの業者にリフォームを依頼するかも重要になってきます。
そこで知っておいてほしいのがリフォーム業者の選び方についてですが、フローリングのリフォームを依頼するリフォーム業者を選ぶときには、フローリングのリフォームの実績が豊富かどうかに注目して選ぶようにしてください。
当然と言えば当然ですが、フローリングのリフォーム実績が豊富な業者であればあるほど仕上がりも良くなりますし、より長い期間良い状態を保ちやすくなります。
そういった業者とは逆に実績の乏しいリフォーム業者にフローリングのリフォームを依頼してしまうと、思ったような仕上がりにならない可能性があります。
また、しっかりと施工できず、後々のトラブルにつながってしまう可能性すらでてきてしまいます。
ですので、フローリングのリフォームを依頼する業者は実績に注目しながら選ぶようにしてください。
その他の注目ポイントや選び方については、リフォーム業者の選び方で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
フローリングのリフォームを検討している方のために、フローリングのリフォームについて詳しく紹介してきました。
この記事で紹介してきたように、フローリングに不具合が出てきてしまったり、劣化の症状が出てきてしまっている場合は、フローリングのリフォームを検討するべきだと言えます。
この記事でも触れてきましたが、フローリングが劣化してしまっていると景観が悪くなるだけでなく、防水の効果などが低下してしまうため、住宅の内部に雨水などが侵入し、住宅の内部まで劣化させてしまう可能性があります。
そうなってしまった場合、フローリングのリフォームだけでなく住宅の基礎部分のリフォームが必要になってしまう可能性もあるので、フローリングに劣化症状が見られる場合は早急にリフォームをおこなうべきです。
また、最近はDIYがブームになっているということもあり、フローリングのリフォームを自分でおこなおうと考えている方も少なくないかと思いますが、フローリングのリフォームは決して簡単におこなえるようなものではないので、専門の業者に依頼するようにしましょう。
リフォーム業者の選び方については紹介してきたとおりなので、その部分を参考に信頼できる業者にリフォームを依頼するようにしてくださいね。