フローリングを塗装して長持ちさせよう!効果・塗料の種類・塗装方法を徹底解説
フローリングは住宅の床材として最も一般的な選択肢です。毎日の家族の行き来により摩耗しやすく、定期的なメンテナンスがなければ劣化が進行します。劣化を完全に防ぐことはできませんが、適切な塗装施工を行うことで劣化速度を大幅に遅延させ、快適な生活環境を長期間維持することが可能です。フローリングの劣化対策として、塗装は最も効果的で実績のある方法として認識されています。
本記事では、フローリング塗装がもたらす具体的なメリット、使用される塗料の3つの種類とそれぞれの特性、および各塗料に適した施工方法を詳細に解説します。フローリングの劣化に対する懸念をお持ちの方や、これから塗装による対策を検討されている方は、実践的な情報として本ガイドをご参照ください。
目次
フローリングを塗装することで得られる3つの効果
フローリング塗装の効果を正確に理解するため、まずは塗装によって得られる代表的なメリットを確認しましょう。これらの効果は大きく3つのカテゴリーに分類されます。
1. フローリングを保護することができる
塗装施工で最も重要な効果は、フローリング材の物理的保護です。新築時のフローリングには工場で塗装またはコーティングが施されており、この塗膜が紫外線・水分・摩耗から床材を守ります。しかし塗膜は永続的ではなく、通常5~10年で摩耗が進行します。新たな塗装層を施工することで、劣化進行を効果的に抑止できます。
- もともとの塗膜が薄れている場合、それを補い再生できる
- より強力な塗装剤を使えば、耐久性や保護力がアップ
このように計画的に塗装を重ねることで、フローリングの劣化プロセスを遅延させ、20年以上の長期間にわたって良好な状態を維持することが可能になります。
2. フローリングを美しく保つことができる
長年の使用によりフローリングは表面がくすみ、塗膜の剥離により光沢が喪失される傾向にあります。この劣化は室内全体の印象を旧式に見せてしまい、美観を重視する住宅所有者にとっては重大な課題となります。塗装を施すことで新しい塗膜が形成され、光沢が復活し、木本来の色調が鮮明になる効果が期待できます。
- ツヤや質感が改善し、新品同様の見た目に近づく
- 塗料の種類によっては、明るさや雰囲気を大きく変えることも可能
このような美観の回復により、室内空間全体のイメージを大幅にリフレッシュすることができます。
3. 滑り止めを効かせることができる
元々施されている塗装には防滑性能が含まれていますが、塗膜の剥離に伴いこの機能は著しく低下します。小さなお子さんや高齢者、ペットのいるご家庭では、転倒事故やペットの脚部への負担軽減が重要な課題です。新しい塗装層を施工することで、以下の安全性メリットが実現されます。
- フローリングの滑り止め効果が復活し、転倒防止に役立つ
- ペットの足腰の負担が軽減され、けがや関節疾患を防げる
フローリングの塗装に使用される主な塗料の種類

フローリングの塗装にはいろいろな塗料が使われますが、代表的なものとしては大きく3種類に分類されます。
1. ワックス塗料
伝統的なワックス塗料は、操作性が高く施工が簡易的であることが最大の特徴です。年末大掃除でワックスがけを経験された方は多いでしょう。その一方で、以下の点を考慮する必要があります。
- 耐久性が比較的低く、1年に1回程度の頻度で塗り直しが必要
ワックス塗料は耐久性が低く、一般的に3~6ヶ月の頻度で塗り直しが必要となる点です。定期的な再施工の手間とコストが継続的に発生することは、長期的な運用効率の観点から把握しておくべき重要な課題です。
2. オイル塗料
オイル塗料は、木目や表面の質感を損なわず、木材の温かみを活かしたいケースに最適な選択肢です。天然素材としての美しさを保ちながら保護効果を付与できます。
- 木の内部に染み込むタイプで、表面の塗膜は形成しない
- 無垢材フローリングなど、素材感を重視した床に人気
しかし保護性能と耐久性はコーティング剤より劣り、一般的に1~2年ごとのメンテナンス再施工が推奨されています。
3. コーティング剤
コーティング剤は、ワックス塗料やオイル塗料と比較して耐久性・保護性能が格段に優れており、5~10年の長期効果が期待できるのが利点です。フローリング表面に硬質な塗膜を形成し、傷や水分を効果的に防止しながら美しい光沢を提供するため、効果は極めて高い反面、施工に高度な技術と相応の施工費用が必要になる傾向があります。
それぞれの塗料での塗装方法
ここから、これら3種類の塗料を使用した具体的な塗装施工方法を段階的に解説します。
ワックス塗料での塗装方法
1. フローリング表面の汚れやほこりを硬く絞った布で完全に拭き取り、掃除機で細かなゴミを除去
ワックス塗装は気軽に開始できる利点がある反面、3~6ヶ月ごとの頻繁な塗り直し作業が継続的に必要となる点は、事前に理解しておく必要があります。
オイル塗料での塗装方法
1. フローリングの汚れを拭き掃除し、養生用テープで周囲の壁や家具を保護
オイル塗料を木材内部に浸透させるイメージで施工し、塗りムラが生じないよう均等に塗布することが美しい仕上がりの重要なポイントです。
コーティング剤での塗装方法
1. 化学系剥離剤を使用して古い塗膜を完全に除去し、フローリングをほぼ素地の状態に復元
コーティング剤は扱いが複雑で、既存塗膜の剥離工程も含め高度な技術と専門知識が求められるため、専門業者による施工が一般的かつ推奨されています。
フローリングをしっかり塗装したいなら業者に依頼するのもおすすめ
DIYでの塗装施工も不可能ではありませんが、特にコーティング剤など高度な技術を要する塗装工事については、品質と耐久性の確保のため専門のリフォーム業者への依頼を強く推奨します。
- ムラのない仕上がりを実現
- 耐久性・保護力に優れた塗膜を形成
- 万が一の不具合にも対応しやすい
ワックスの頻繁なメンテナンス作業を避けたいが、フローリングを確実に保護したいというご要望の場合は、信頼できるリフォーム業者への施工依頼をぜひご検討ください。
まとめ
本記事では、フローリング塗装による劣化防止効果、見た目の美観回復、および防滑性能向上について詳しく解説しました。塗装施工には一定の費用と施工期間が必要ですが、適切に実施することでフローリングの実質寿命が10~15年延伸され、結果的に大規模な張替えリフォーム費用(一般的に6~12万円/坪)を数年間先延ばしできる経済的メリットがあります。
- ワックス塗料: 手軽にできるがメンテナンス頻度が高い
- オイル塗料: 木の質感を生かせるが、保護力はやや弱い
- コーティング剤: 保護力が高いが施工が難しく業者依頼が無難
DIYでの自力塗装を選択するか、専門業者に依頼して完成度の高い仕上がりを求めるかは、ご家庭の時間的余裕と予算配分に応じて柔軟に判断してください。どちらの選択肢でも計画的な実施が重要です。
フローリングのリフォームについても、長期的に見れば塗装をこまめに行うことで寿命を延ばし、本格的な張替えを先延ばしにできる可能性があるため、ぜひ参考にしてください。
いつまでも美しいフローリングを維持し、快適な住まいで過ごせるよう、計画的な塗装を考えてみましょう。
