住宅の設備の中でも特に使用頻度の高い個所であるトイレ。
住宅に同居している人数にもよりますが、1日に10回以上使用するという家庭も少なくありません。
そんな住宅のトイレですが、使用頻度が多い設備ということもあって、数ある住宅設備の中でも特にトラブルが起きやすい場所になってしまっています。
トイレに不具合やトラブルが発生してしまった場合、一気に生活が不便になってしまうので、できるだけ早急に専門業者に連絡して対処してもらうべきですが、業者が来るまで待てないという方も多いはず。
そこでこの記事では、代表的な5つのトイレのトラブルと、それぞれのトラブルに対して自分でもできる応急処置の方法について詳しく紹介していきたいと思います。
今現在トイレに不具合やトラブルが発生してしまっている方はもちろん、そうでない方にとっても、万が一トイレに不具合やトラブルが発生してしまったときにきっと役立ってくれるはずなので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
トイレの代表的な8つのトラブルと応急処置の方法
冒頭でも紹介してきたように、私たちが普段生活している住宅のトイレではさまざまな不具合やトラブルが発生してしまいがちです。
トイレ自体の性能はもちろん下水の処理技術なども発達してきているので、一昔前に比べれば不具合やトラブルが発生する確率は低くなってきてはいます。
とはいえ、不具合やトラブルが発生する確率がゼロになったわけではありません。
そこでここからは、住宅のトイレで発生する代表的な5つのトラブルと、それぞれのトラブルへの応急処置的な対処法について紹介していきたいと思います。
1. トイレの水がいつまでも流れ続ける
住宅のトイレで発生する代表的な不具合やトラブルの1つ目が、トイレの水が止まらず、いつまでも流れ続けてしまうというものです。
通常トイレの水を流した場合、一定量の水が流れ終わると自動的に水が止まるようになっています。
しかし、いつまで経っても水が止まらず流れ続けるというトラブルが発生してしまうことがあります。
この場合、トイレの洗浄用のタンクが満タンにならないので、ずっと水がタンクに補給され続けてしまいます。
その場合に心配になってくるのが、水道代です。
このトラブルが発生してしまう主な原因は、タンク内のパーツの劣化です。
タンク内にはいくつかのパーツが配置されていて、これらのパーツの働きによって水が一定量貯まると水の供給が止まるようにできています。
しかし、これらのパーツが劣化し、うまく作動してくれなくなると、水が止まらないというトラブルが発生してしまうわけです。
このトラブルが発生してしまった場合、まずはタンクの中身を確認するようにしてください。
タンクの中には止水栓と呼ばれるパーツがあり、これが水の供給をおこなう役割を果たしていますが、ここに異物が詰まっていたりすると水の供給が止まらなくなってしまいます。
ですので、異物がつまっていないかを確認し、つまっているようであれば取り除いてあげるようにしましょう。
その他の要因としてはパーツの劣化などが考えられますが、この場合は自力での対応が難しくなるので、業者に依頼するようにしてください。
2. トイレがつまって水があふれてくる
住宅のトイレで発生する代表的な不具合やトラブルの2つ目が、トイレがつまって水があふれてくるというものです。
住宅のトイレはパイプによって下水道とつながっているので、用を足して水を流した場合、パイプを伝って汚水が下水道に流されていきます。
しかし、このパイプがつまってしまうと、下水道まで汚水がうまく流れていかず、便器から汚水があふれてきてしまうというトラブルが発生してしまいます。
汚水があふれてきてしまうなんて、考えただけでも嫌になりますよね?
このトラブルは、トイレと下水道をつないでいるパイプが何らかの原因でつまってしまうことによって発生します。
代表的なものとしては、ティッシュペーパーや水に溶けるタイプのものではない濡れティッシュなどがあげられます。
また、一度に流すトイレットペーパーの量が多すぎてしまった場合もトイレがつまってしまう可能性があります。
この場合、スッポンやハンガーを使用したり、熱湯を活用するなどしてつまりを解消することができます。
ただし、上記以外の異物を流してしまったことで発生したつまりは、その原因となっている異物を撤去しない限り解消されないので、この場合は専門の業者やリフォーム業者への相談が必要になってきます。
3. トイレのタンクから水があふれてくる
住宅のトイレで発生する代表的な不具合やトラブルの3つ目が、トイレのタンクから水があふれてくるというものです。
先ほども解説したとおりトイレのタンク内にはいくつかのパーツが設置されています。
これらのパーツの働きにより、タンク内の水の量が一定の量になると自動的に水の供給が停止されるようになっているわけですが、パーツが劣化したり故障したりすると、タンクへの水の供給が止まらず水があふれてきてしまうようになります。
この場合、パーツの修理や交換が必要になってきますが、専門的な知識とスキルが必要になってくるため、専門の業者への依頼が必要になる場合がほとんどです。
また、それぞれのパーツの劣化が激しい場合はタンク自体を交換した方が早いので、リフォーム業者への相談が必要になってきます。
4. 床が水浸しになってしまう
住宅のトイレで発生する代表的な不具合やトラブルの4つ目が、床が水浸しになってしまうというものです。
先ほど紹介したトラブルでは便器がつまり、便器内から水があふれてきてしまうというものでしたが、このトラブルの主な原因はトイレと排水管の結合部分の劣化です。
便器と排水管の結合部分にはフランジパテというパーツが配置されていますが、このフランジパテは消耗品なので、時間の経過とともに劣化していってしまいます。
フランジパテが劣化すると防水機能が低下するため、トイレの床下部分から水漏れが発生し、床が水浸しになってしまうわけです。
この場合、フランジパテの交換が必要になってきますが、フランジパテは便器の下にあるため、便器の撤去など大がかりな作業が必要になってきます。
また、専門的な知識とスキルも必要になるので、この場合もすぐに専門業者に対応を依頼した方がいいと言えるでしょう。
5. ウォシュレットから水が漏れる
住宅のトイレで発生する代表的な不具合やトラブルの5つ目が、ウォシュレットから水が漏れるというものです。
海外のユーザーからも絶賛されるほど優れた製品であるウォシュレットですが、ウォシュレットもしばらく使い続けていると劣化していってしまいます。
ウォシュレットから水漏れが発生する主な原因としてはナットやボルトの緩みですが、この場合は、ナットやボルトを閉め直してあげることで水漏れが解消できるようになります。
ただし、ウォシュレットの水漏れはノズルや給水ホースから発生することもあります。
この場合はパーツの交換が必要になるので、専門の業者への修理依頼が必要になってきます。
トイレや設備が古くなってしまっている場合も不具合やトラブルの原因に
トイレの設備が古くなってしまっている場合も、さまざまな不具合やトラブルが発生してしまう原因となります。
最近のトイレは耐久性が大幅に向上していて10年以上持つものが多くなってきていますが、それでも時間が経てば経つほど劣化が進むため、不具合やトラブルが発生してしまう可能性が高くなっていきます。
ですので、トイレや設備に劣化がみられるようになってきた場合は、リフォーム業者に相談し、トイレのリフォームを検討してみるのをおすすめします。
リフォームをおこない新しいトイレや設備に変更することで、今回紹介してきたようなトラブルを防ぐことができるようになりますよ。
トイレのトラブルが発生したら専門業者に修理やリフォームを依頼しよう
トイレで発生する代表的な不具合やトラブルと、それぞれの不具合やトラブルが実際に起きてしまったときの対処法について紹介してきましたが、この記事で紹介した対処法はあくまでも応急処置的な対処法でしかありません。
例えば、「トイレットペーパーを流しすぎてつまらせてしまった」というような場合であれば、今回紹介した応急処置的な対処法だけでも十分対応できる可能性はあります。
しかし、本来トイレに流すべきではないものを流してしまったことで発生するつまりの場合だと、一時的につまりを解消できたとしても、またつまってしまう可能性があります。
つまり以外の不具合やトラブルに関しても同様です。
今回紹介してきた応急処置的な対処方法で対処できるトラブルばかりではないということですね。
ですので、もし少しでも不安が残っていたり、不具合やトラブルがしっかりと解消されないようであれば、ぜひ専門の業者に相談し、見てもらってください。
そして必要であれば修理をお願いするようにしましょう。
また、不具合やトラブルの種類や、トイレの設備が古くなってしまっていることでトラブルが発生してしまっている場合にはリフォームも検討する必要があります。
いずれにしても専門業者やリフォーム業者に相談するのが一番なので、放置しておくのではなく、しっかりと相談してみるようにしましょう。
まとめ
住宅のトイレで発生する可能性のある代表的な5つの不具合やトラブルと、それぞれの不具合やトラブルが実際に起きてしまった場合の対処法について詳しく紹介してきました。
今回紹介してきたように、住宅のトイレではさまざま不具合やトラブルが発生してしまいがちです。
これにはトイレの使用頻度の高さも関係しているわけですが、使用頻度が高い分、不具合やトラブルが発生すると普段の生活もままならなくなってしまうのがトイレです。
ですので、この記事をブックマークするなどしておいて、万が一トイレに不具合が発生してしまったり、トラブルが起きてしまった場合に焦らずしっかりと対応できる体制を整えておくようにしておきましょう。
また、この記事でも紹介してきた対処法は、あくまで応急処置的な対処法です。
もちろん紹介してきた対処法のみで不具合やトラブルを解消できる場合もありますが、できない場合もあります。
ですので、紹介してきた対処法を試しても不具合やトラブルが解消されない場合や、解消はされたものの不安が残るという場合は、ぜひ専門の業者に見てもらい、必要であれば修理やリフォームをおこなってもらうようにしてください。