お風呂のリフォーム!費用相場からリフォームをする際のポイント

2020.05.27

一日の疲れを癒す場として欠かすことのできないお風呂。

疲れた日には湯船にゆっくりとつかって疲れを癒やすという方も多いのではないでしょうか?
ただ、お風呂内の設備が古くなってしまうと使い勝手が一気に悪くなってしまうため、癒やされるどころか不便さにストレスを感じてしまうこともあるでしょう。

そのため、快適さを取り戻すためにお風呂のリフォームを検討している方も多いかと思いますが、お風呂のリフォームはそう何度もおこなうようなことではないので、お風呂のリフォームについての知識を全然持ち合わせていないという方も多いはず。
そこでこの記事では、お風呂のリフォームについて詳しく解説していきたいと思います。

お風呂のリフォームにはどれくらいの費用がかかるのか、リフォームに必要な期間はどれくらいなのか、お風呂のリフォームを実施する場合どういったポイントに気をつければいいのかといったことについて解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

 

お風呂のリフォームにかかる費用は?

浴槽などのお風呂の設備にはさまざまなものがあり、高性能で高機能なものも登場してきています。

それらの設備を導入すれば、以前のような快適なお風呂をよみがえらせることができるのはもちろん、以前のお風呂場より快適な空間を実現することも難しくはありません。
とはいえ、用意できる予算には限りがあるかと思います。
そのため、お風呂のリフォームをおこなう場合、いくらかかるのかが気になっているという方も多いはず。

そこでまずは、お風呂のリフォームにかかる費用についてみていきたいと思います。
ここでは、おこなうリフォーム工事の内容別にかかる費用の目安を紹介していきます。

 

ユニットバスからユニットバスへの変更

あまり知られていませんが、住宅のお風呂は大きく分けて2種類に分けることができます。

そしてそのうちの一つがユニットバスです。

現在の住宅の多くに採用されているのがこのユニットバスですが、ユニットバスはお風呂場専用のパーツを工場で製造し、住宅を建設する際に組み立てて使用するタイプの設備です。
お風呂専用のパーツとして製造されているため水に強いうえに、後ほど紹介していく在来浴室よりも耐用年数が長く、トラブルが起きにくくなっています。
今はユニットバスを採用している住宅が多いため、お風呂場のリフォームをおこなう場合、古いユニットバスから新しいユニットバスへの変更となることが多くなっています。

古いユニットバスから新しいユニットバスへ変更する場合、どのグレードのユニットバスへ変更するかでかかる費用が大きく異なってきます。
それほどグレードの高くないユニットバスへの変更であれば50万円ほどでおこなうことも可能です。ただし、高性能で高機能なグレードの高いユニットバスへの変更となった場合、100万円以上かかることもあります。

 

在来浴室からユニットバスへの変更

住宅のお風呂に採用されているお風呂の種類の2つ目が、在来浴室です。

在来浴室というのは、ユニットバスが登場する前のお風呂場に採用されていたタイプのお風呂です。
そのため、比較的新しい住宅にはほとんど採用されておらず、古い住宅に採用されていることが多くなっています。
在来浴室は一般的な住宅の部屋に対し、水はけのいいタイルを設置するなどして耐水加工をおこなった浴室のことを言います。

タイルを設置するなどして耐水加工をおこなっているとはいえ、土台は一般的な住宅の部屋になるので、どうしても耐用年数が短くなってしまいがちで、カビや土台の腐敗などのトラブルが発生してしまいます。
そんな在来浴室からユニットバスへの変更をおこなう場合、ユニットバスのグレードの違いに加え、下地の修繕が必要になるかどうかでも費用が異なってきます。

グレードの低いユニットバスへの交換で下地の修繕が必要ない場合は60万円ほどで対応可能ですが、下地の修繕が必要な場合は70万円ほどの費用がかかります。
また、高機能で高性能なユニットバスへの交換で下地の修繕が必要ない場合は100万円ほど、下地の修繕が必要な場合は110〜120万円ほどかかってしまいます。

 

在来浴室から在来浴室への変更

在来浴室はユニットバスに比べて耐水性が低く、カビの発生や土台が腐れてしまったりというトラブルが発生してしまいがちなため、在来浴室から在来浴室へのリフォームがおこなわれることはほとんどありません。

ただ、住宅の構造上ユニットバスを導入できないなどの理由で在来浴室から在来浴室へのリフォームがおこなわれることもあります。
また、在来浴室から在来浴室へのリフォームは、在来浴室からユニットバスへのリフォームよりも費用が若干安くなるので、あえて在来浴室から在来浴室へのリフォームが選ばれることもあります。

在来浴室から在来浴室へのリフォームにかかる費用は浴槽の素材と床材の素材や種類によって異なってきますが、40〜60万円ほどで済ませることが可能です。

 

その他のリフォーム

住宅のお風呂場のリフォームはユニットバスの変更や在来浴室の変更だけではありません。

ドアを交換したり、バリアフリーのために手すりを設置するタイプの工事も増えてきています。
お風呂場のドアを交換する場合の費用は選ぶドアの種類によって異なりますが、5〜10万円ほどでおこなうことできます。
手すりの設置はそこまで費用をかけずにできるタイプのリフォームで、2〜5万円ほどでおこなえます。

お風呂場の壁材や床材の変更する場合は10〜20万円ほど、浴槽だけを交換する場合は10万円ほどでおこなうことが可能です。
ただ、浴槽は製品のグレードによって値段が大きく異るため、50万円以上かかる場合もあります。

 

お風呂のリフォームにはどれくらいの期間が必要?

お風呂のリフォームを実施する場合、意外と見落としてしまいがちなのが工事期間について。

ただし、お風呂のリフォームをおこなうということはその間お風呂場が使用できなくなるということなので、しっかりと意識しておく必要がありますし、その期間のお風呂をどうするのかについても考えておくべきです。

お風呂のリフォームにかかる期間はリフォームの内容によって異なってきますが、ユニットバスからユニットバスへの変更であれば5日ほどで完了します。

しかし、これが在来浴室からユニットバスへの変更となると10日ほど必要になってきますし、在来浴室から在来浴室への変更となると1ヶ月以上かかることもあります。

つまり、最悪の場合1ヶ月以上住宅のお風呂場を利用できなくなってしまうということです。

そのため、仮の住宅を用意したり銭湯などの施設を探したりなどの対策が必要になってきます。

 

お風呂のリフォームをおこなう際に意識するべきポイント

実際にお風呂のリフォームをおこなった方の中には、後悔している方や失敗したと感じている方も一定数います。

後悔や失敗したと感じるポイントは人それぞれですが、お風呂のリフォームをおこなう際に意識するべきポイントを軽視していたことによってそうなってしまうパターンがほとんどです。

そこでここからは、お風呂のリフォームをおこなう際に意識しておくべき4つのポイントについて解説していきたいと思います。

 

1. すべりにくい素材のものを選ぶ

お風呂場のリフォームで床材のリフォームをおこなう場合や、在来浴室からユニットバスへのリフォームをおこなう場合は、なるべくすべりにくい素材のものを選ぶようにしましょう。

というのも、すべりにくい素材のものを選ばないとお風呂場で転倒してしまう可能性があるからです。

小さなお子さんや高齢者のいる住宅だと特に注意が必要ですね。

お風呂場の床材に使用される素材は基本的に滑りにくくはなっていますが、その中でも滑りやすいものと滑りにくいものとがあるので、滑りにくさを意識しながら選ぶようにしましょう。

 

2. 水はけのいい素材のものを選ぶ

お風呂場のリフォームをおこなう場合、お風呂場の壁や床に使用される素材に水はけのいい素材のものを選ぶことも大切です。

というのも、お風呂場はどうしても湿度が高くなってしまうため、カビが発生してしまう可能性が高くなるからです。

カビは呼吸器障害やアレルギーなどさまざまな健康被害を引き起こしてしまう厄介なものですが、お風呂場の壁や床に水はけのいい素材を選ぶことで湿気を抑制でき、カビの発生を抑えることができるようになりますよ。

 

3. 手すりを設置する

高齢者がいる住宅のお風呂場をリフォームするのであれば、ぜひ手すりの設置も合わせておこなうようにしてください。

高齢者は転倒して骨折したりするとそのまま寝たきりになってしまう可能性が高いので転倒を未然防ぐことが大切ですが、お風呂場は住宅の中でも特に転倒してしまいやすくなっているため、転倒対策として手すりの設置がおすすめです。

手すりの設置は転倒防止に有効なだけでなくお風呂場での作業も楽にしてくれるので、高齢者のいる住宅では大活躍してくれますよ。

手すりの設置はお風呂場のリフォームの中でも比較的リーズナブルな工事になるので、お風呂場のリフォームをおこなう際はあわせておこなうようにするといいでしょう。

 

まとめ

設備が劣化するなどして今のお風呂に不便さを感じている方のために、お風呂のリフォームについて詳しく解説してきました。

この記事で紹介したように、ひとくちにお風呂のリフォームと言ってもおこなえる内容は一つではなく、さまざまな種類があります。
そのため、お風呂の設備の中でもどういった部分に不便さを感じていて、どこをどういう風にリフォームしていきたいのかを明確にしておくようにしましょう。

また、その工事をおこなうために必要な費用についてもしっかりと把握し、予算を確保しておくことも大切です。
その他にも工事期間中はお風呂が使えなくなるのでその間のお風呂はどうするのかといったことや、お風呂のリフォームを成功させるための知っておくべきポイントを把握しておくことも大切です。
ただ、個人でできる準備には限界がありますし、どうせリフォームをおこなうのであればできるだけ早めにおこないパパっと終わらせてしまった方がいいので、リフォームすることが決定したら、ぜひリフォーム業者に相談してみてください。

きっと、あなたが実現したいお風呂場にするためのリフォームを提案してくれるはずですよ。