外壁塗装で失敗しないために知っておきたいポイント|費用・塗料・業者選びを徹底解説

2020.07.04

外壁塗装で失敗しないために知っておきたいポイント|費用・塗料・業者選びを徹底解説

外壁の塗り替えを考えているものの、仕上がりや費用面での失敗や不安を抱えているのではないでしょうか。
住宅の外壁は、雨風や紫外線から建物を守る大切な役割を担っており、通常10年程度で劣化症状が出始めます。
塗装の劣化を放置すると、雨漏りや内部構造のダメージにつながる恐れも。

そこで本記事では、「外壁塗装を失敗せずに行うにはどうすればいいのか?」をテーマに、外壁塗装にまつわる費用塗料業者選びのポイントを詳しく解説します。
「外壁塗装の失敗事例を避けたい」「納得できる価格でリフォームを成功させたい」という方はぜひ参考にしてみてください。

 

外壁塗装が必要かどうかを確認するチェックポイント

外壁塗装の必要性を見極めるには、以下のチェックポイントを押さえておきましょう。
これらの症状が見られる場合は、劣化が進んでいる可能性が高く、早めの再塗装を検討する必要があります。

  • 築年数が10年を超えている
    一般的に外壁塗料の耐用年数は10〜15年ほどです。築10年以上経過していると、外壁塗装の劣化が進んでいる場合が多いです。
  • チョーキング現象が発生
    外壁を指でなぞると白い粉がつく「チョーキング」は、塗膜が劣化している証拠です。
  • 色あせ・ひび割れが目立つ
    色がくすんだり、ひび割れ(クラック)が出始めたら、雨水の侵入経路となるリスクが高まっています。

上記の症状が確認できたら、早めに外壁の専門業者や塗装業者に相談し、劣化状態を診断してもらいましょう。

 

外壁塗装に使われる塗料の種類と耐用年数

外壁塗装で使用される塗料には、さまざまな種類があります。
選ぶ塗料によって費用耐久性仕上がりが変わるため、慎重に比較検討することが大切です。

塗料の種類 特徴 耐用年数
アクリル塗料 安価だが劣化が早い。現在はあまり使われない。 5〜7年
ウレタン塗料 防水性に優れ、コスパが良いが、シリコン登場以降は主流ではない。 7〜10年
シリコン塗料 現在の主流。耐久性と価格のバランスが良く、迷ったらシリコンを選ぶ方が多い。 10〜15年
ラジカル塗料 チョーキングを起こしにくく、シリコン以上の耐候性を持つ新世代塗料。 10〜15年
フッ素塗料 防水性・耐候性が高い分、価格は割高。 15〜20年
セラミック塗料 断熱・遮熱効果を備える高機能塗料。ただし価格は高め。 10〜15年
無機塗料 耐候性が非常に高く、10〜25年ほど持つ。価格面でハードルがある。 10〜25年
光触媒塗料 セルフクリーニング効果で外壁をきれいに保つ。価格が高い。 10〜20年

塗料選びで失敗しないためには、予算住宅の立地条件求める耐用年数などをしっかり検討し、業者と相談しながら決定するのがおすすめです。

 

外壁塗装の費用相場と助成金の活用

外壁塗装の費用は、住宅の大きさや塗料のランクによって大きく変動しますが、おおよそ80〜150万円が目安とされています。
ただし、下地処理や足場、シーリング補修、古い塗膜の剥離など、追加の作業によって総額が増減する点に注意が必要です。

また、国や自治体の助成金・補助金を利用できる場合があります。
省エネ塗料や耐震リフォームなど、対象となる条件は地域によって異なるため、事前に自治体の窓口や業者に確認してみましょう。
もし該当すれば、数万円〜数十万円の支援を受けられることもあり、費用を大幅に抑えられます。

 

外壁塗装で失敗しないための4つのポイント

「外壁塗装 失敗」と検索している方は、施工後の仕上がりや費用で後悔したくない気持ちが強いはず。
ここでは、外壁塗装を成功させるために意識しておきたい4つのポイントを紹介します。

1. 好みだけで色を選ばない

外壁の色は住宅の印象を大きく左右しますが、好みの色が必ずしも外壁にマッチするとは限りません
周囲の住宅との調和や、屋根やサッシなど固定パーツとの相性、汚れの目立ちにくさなどを総合的に考慮しましょう。
カラーシミュレーションツールで完成イメージを確認するのもおすすめです。

2. 訪問営業の業者に警戒する

外壁塗装業者の中には、飛び込み営業不安をあおるようなトークで契約を急かす悪質業者も存在します。
「屋根が剥がれそう」「すぐやらないと危険」と言われると心配になりますが、そのまま契約せず、他社の意見や見積もりを取って冷静に判断しましょう。

3. 相見積もりを行う

外壁塗装は業者によって費用に大きな差が出ることがあります。
必ず2〜3社以上に見積もりを依頼し、費用項目や工程を比較検討しましょう。
相見積もりをすることで適正価格や施工内容の妥当性が見えてきます。

4. 見積書の内容を細かくチェックする

「足場代」「下地処理費用」「塗料の種類と塗布回数」など、それぞれ明確な金額が提示されているかを確認しましょう。
曖昧な項目が多い見積書は手抜きや費用の上乗せリスクも。
疑問点があれば積極的に業者に質問し、納得がいくまで説明を受けてから契約するのが大切です。

 

まとめ|外壁塗装の失敗を回避して住まいを長持ちさせよう

外壁塗装で失敗しないためには、劣化症状の早期発見塗料選び適正費用の見極め信頼できる業者選びなど、いくつかのポイントを押さえる必要があります。

  • 塗装が必要かどうかをチョーキング現象や色あせでチェック
  • 塗料の種類は耐用年数や費用、機能面で比較し、自分の求める条件に合ったものを選ぶ
  • 国や自治体の助成金を活用できるか確認(条件を満たせば費用削減に効果大)
  • 相見積もりをとり、費用や施工内容を比較(訪問営業に安易に応じない)

外壁塗装は決して安いリフォームではありませんが、正しい知識を持ち、優良業者に依頼すれば、強固で美しい仕上がりを得ることができます。
これを機に、外壁塗装の失敗を避けて大切な住まいを守り、長く快適に暮らせるよう、しっかりと準備・検討を進めてみてください。