窓のリフォームの種類とは?代表的な8つのリフォーム工事

2020.05.19

住宅の設備の中でも外部と接している部分ということもあって、何かとトラブルや不具合が起きてしまいがちな「窓」。

実際、窓にトラブルや不具合が生じてしまい、リフォームを検討しているという方も多いのではないでしょうか?
また、特にトラブルや不具合が生じているわけではないものの、機能性を向上させるために窓のリフォームを検討しているという方も少なくないかと思います。

でも、窓のリフォームを検討している方であっても、窓のリフォームにはどういったものがあるのかまで把握できているという方はほとんどいないのではないでしょうか?
そこでこの記事では、窓のリフォームを検討している方のために、窓のリフォームの種類について詳しく紹介していきたいと思います。

代表的な窓のリフォームの種類とそれぞれのリフォーム工事にかかる費用について紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

 

窓のリフォームの種類と費用相場

窓のリフォーム工事にはさまざまな種類があります。

そして、それぞれの工事によってかかる費用、解決できるトラブルや不具合の種類、追加できる機能性などが異なってきます。

そこでここからは、窓のリフォーム工事の中でも特に代表的なものを8つピックアップし、それぞれのリフォーム工事がどういった内容のリフォーム工事で、費用がいくらぐらいになるのかについて解説していきたいと思います。

 

1. 窓の交換

窓のリフォームの種類の1つ目が、窓の交換です。

窓の交換はさまざまなトラブルや不具合への対応、機能性の追加が可能になる汎用性の高いタイプのリフォーム工事です。
窓は住宅の外部と接している部分ということもあり、どうしても劣化してしまいがちです。

窓が劣化すると住宅に雨水が侵入しやすくなってしまったりしますが、窓を交換することでそういったトラブルや不具合にも対処できるようになります。
窓を交換するリフォーム工事には、既存のサッシに新しいサッシをかぶせる形で対応するカバー工法と、既存のサッシを撤去して新しい窓を設置するはつり工法とがあります。
既存のサッシを継続して使用するカバー工法の場合、サッシを撤去する手間がかからないため、費用が安く済みますし、短期間でリフォームを終えられるというメリットがあります。
しかし、既存のサッシに新しいサッシを重ねる形で設置するため、どうしても新しい窓の開口部分が狭くなってしまいます。

カバー工法で窓の交換をおこなう場合の費用は、5〜20万円程度です。

一方、はつり工法の場合は一旦既存のサッシを取り除く必要があるのでどうしても費用が高くなってしまいますし、リフォーム工事にかかる期間も長くなります。
とはいえ、開口部分が狭くなってしまうことはないため、窓の機能性が低下してしまうことはありません。

はつり工法で窓を交換する場合の費用は、10万円〜50万円ほどとなっています。

 

2. 内窓をつける

窓のリフォームの種類の2つ目が、内窓の設置です。

内窓の設置工事は、住宅の断熱性を高めたいと思ったときによく採用されるタイプの工事です。
内窓を設置することで夏の暑さを軽減することができるようになりますし、冬の寒さもやわらげることができるようになります。

内窓を設置すると住宅内の断熱性が高まりますが、断熱性が高まると冷房や暖房の効きが良くなるため、光熱費の削減にも効果的です。
これにより温室効果ガスの削減も期待できるため、条件を満たせば各自治体や国からの補助金を受け取ることもできます。
ただ、内窓の設置する場合、窓が二重になってしまうことで掃除などのメンテナンスの手間が2倍になってしまうということも理解しておかなくてはいけません。

内窓の設置にかかる費用の目安は、10万円〜30万円ほどとなっています。

 

3. 窓ガラスの交換

窓のリフォームの種類の3つ目が、窓ガラスの交換です。

  • ガラスが割れてしまった
  • ガラスにヒビが入っている
  • ガラスの汚れがひどく掃除をしても落とすことができない

 

など、窓全体ではなくガラス部分にトラブルや不具合が生じているときにおこなわれるのが、この窓ガラスの交換工事です。

また、窓ガラスを交換することで、

  • 断熱性を高めることができる
  • 遮熱性を高めることができる
  • 防音性を高めることができる

 

という効果も期待できるようになるため、特にトラブルや不具合が生じていない場合にもおこなわれるタイプの工事でもあります。

窓ガラスの交換はサッシ自体の撤去や交換が必要ないため比較的短時間で工事が完了しますし、窓の交換工事や内窓の設置工事よりも費用が安く済むというメリットがあります。

5〜15万円ほどが、かかる費用の目安となっています。

ただし、窓ガラスの交換工事で交換するのはあくまで窓ガラスのみになるため、窓自体を交換する場合や内窓を設置する場合に比べると、どうしても期待できる効果は低くなってしまいます。

 

4. シャッター・雨戸の取り付け

窓のリフォームの種類の4つ目が、シャッターや雨戸の取り付けです。

最近は物騒な事件が多くなってきていますが、窓にシャッターを取り付けることで住宅の防犯性を大幅に向上させることができるようになります。
そのため、住宅の一階部分の窓に対しておこなわれることが多いのが、シャッターの取付工事です。

また、シャッターや雨戸は、豪雨や台風などの自然災害に対しても大きな効果を発揮してくれます。
シャッターや雨戸を設置していることで窓に直接雨が当たりにくくなるので、窓の劣化を防ぐことができますし、雨水の侵入を防ぐことも可能です。
また、台風による飛来物から窓を守ることもできます。
最近は豪雨や台風の被害も深刻化してきているので、そういった意味でも非常に効果的なリフォーム工事だと言えますね。

シャッターや雨戸の取り付けにかかる費用は、10〜20万円ほどとなっています。

 

5. 網戸の設置や交換

窓のリフォームの種類の5つ目が、網戸の設置や交換です。

網戸が壊れてしまっていたり破れてしまっていたりすると害虫の侵入をしっかりと防ぐことができません。
また、網戸が設置されていない場合も同様です。

そのため、網戸が壊れてしまっている場合や破れてしまっている場合、網戸が設置されていない場合などに網戸の設置や交換をおこなっていきます。
網戸の交換や設置は比較的簡単におこなえるためDIYで対応しようと考える方も少なくありませんが、正しく設置したり交換するためにはかなりの技術力が必要になるため、DIYでの対応はあまりおすすめできません。
網戸本来の機能をしっかりと発揮させるためにも、リフォーム業者に対応してもらうようにしましょう。
網戸の設置や交換は短時間で終わるタイプのリフォーム工事ですし、かかる費用も他のリフォーム工事と比較すると高くありません、

1万円〜3万円の範囲で対応してもらうことができますよ。

 

6. 耐震補強

窓のリフォームの種類の6つ目が、耐震補強です。

窓は使用されている素材の性質や構造上、どうしても強度が弱くなってしまいがちです。
そのため、大きな地震が発生した場合、窓部分に大きな被害が出てしまうことも少なくありません。
また、ガラスの種類によって割れやすさが異なるため、割れやすい素材の窓ガラスを採用している場合にも注意が必要です。
それらに対応するためにおこなわれるのが窓の耐震補強ですが、窓の耐震補強工事では、窓枠に耐震フレームを設置していくタイプの工事が定番となっています。

窓枠に耐震フレームを設置することで構造的に弱い窓をしっかりと補強することができるようになるため、窓の多い住宅であっても地震によって倒壊してしまうのを防ぐことができるようになります。
ただ、窓の耐震補強工事は費用が高くなってしまいがちというデメリットがあります。

どのメーカーのどの商品を使用するかによって費用が異なりますが、80万円〜100万円ほどはかかると考えておいたほうがいいでしょう。

 

7. 窓の増設

窓のリフォームの種類の7つ目が、窓の増設工事です。

窓を増設することで住宅内の日当たりの悪さや風通しの悪さを改善することができるようになります。

ただ、窓を増設する場合、住宅の基礎部分のリフォームが必要になってくるため、時間を要するタイプの工事になります。
また、基礎部分に手をくわえる必要があるため、費用も高くなってしまいがちです。

1ヶ所あたり20万円〜30万円ほどはかかると考えておいてください。

 

8. 窓のサイズの変更

窓のリフォームの種類の8つ目が、窓のサイズの変更です。

サイズを変更することで取り入れられる太陽光が増えるため、住宅内部の日当たりを良くすることができるようになります。
また、風の通りも改善されるので、風通しの良さの改善にも効果的です。
窓のサイズ変更のリフォームでは、窓のサイズを大きくするだけでなく小さくすることもできます。

窓が大きすぎて防犯性やプライバシーの保護に問題があるという場合は、窓のサイズをあえて小さくのもアリです。
そんな窓のサイズ変更工事ですが、窓のサイズ変更も住宅の基礎部分からの改修が必要になるので費用が高くなってしまいがちです。

20万円〜30万円ほどはかかると考えておいてください。

 

まとめ

窓のリフォームを検討している方のために、窓のリフォーム工事の種類について詳しく紹介してきました。

今回紹介してきたように、窓のリフォーム工事と言ってもさまざまな種類があります。

そして、当然ですが、どういったリフォーム工事をおこなうかでリフォーム工事にかかる費用も大きく異なってきます。

ですので、窓のリフォームをおこなう場合は、どういったトラブルや不具合を解決したいのか、あるいはどういった機能性を窓に追加したいのかを明確にし、その希望を叶えてくれるリフォーム工事はどういった種類の工事になるのかを把握しておくことが大切です。

ですので、今現在窓のリフォーム工事を検討している方は、ぜひこの記事の内容を参考にして、どういった種類のリフォーム工事をおこなうべきなのかを把握しておきましょう。

とはいえ、具体的な工事の内容や費用については業者に相談してみないとハッキリとしない部分もあるので、できるだけ早くリフォーム業者に相談することも大切ですよ。