キッチンのリフォーム代はいくら?種類ごとにかかる費用

2020.03.02

住宅にある設備の中でも特に使用頻度の高い空間であるキッチン。

料理を用意する方にとって住宅の中でのメインの場所と言っても過言ではなく、キッチンの利便性の高さが普段の料理のできを左右することも。

そのため、キッチンは常に使いやすい状態にしておくことが重要ですが、その他の住宅設備同様、日々使用していると劣化していってしまうものです。
また、新しい家族が増えるなど、ライフステージによってキッチンの改修を考えなくてはいけないタイミングが出てきてしまうこともあります。

そこでこの記事では、住宅の設備の中でも特に重要な設備であるキッチンのリフォームについて詳しく紹介していきたいと思います。
キッチンの種類とそれぞれの種類ごとのメリット・デメリット、キッチンのリフォームにかかる費用、キッチンのリフォームをおこなう際の注意点などについて解説していくので、キッチンのリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

キッチンのリフォームは何年経ったら検討するべきなのか

この記事をご覧になっているということは、今現在あなたはキッチンのリフォームを検討している段階だと思います。

キッチンのリフォームを検討し始めると、「そもそもキッチンっていつぐらいからリフォームし始めるべきなんだろう?」と考え始めるものですが、現在のキッチンを利用し始めてから20年経ったころがキッチンのリフォームの目安になります。
というのも、キッチンは日々の生活の中で使用する頻度が高く、消耗しやすい住宅設備だからです。

最近のキッチンはかなり耐久性が高くなっていますが、20年以上も使用し続けていればどこかしらに不具合が生じてきてしまうものです。
もちろん問題なく使用し続けられているのであればリフォームをおこなう必要はありませんが、不具合が出てきていたり不便さを感じているのであれば、キッチンのリフォームを真剣に考え始めるべきタイミングだと言えるでしょう。

また、子どもが出来る、子どもが増える、両親と同居するなど、ライフステージが変化するタイミングもキッチンのリフォームを検討するべきタイミングの1つです。

 

キッチンの種類とそれぞれのキッチンのメリット・デメリット

今使用しているキッチンに、

  • 不具合が生じている
  • 不便さを感じている
  • ライフステージに変化が生じた

といったタイミングがキッチンのリフォームを検討し始めるべきタイミングだと解説してきました。

ただ、ひとくちにキッチンのリフォームと言ってもキッチンにはさまざまな種類があります。
また、それぞれのキッチンにメリットとデメリットがあるため、キッチンのリフォームをおこなう場合はそれぞれのキッチンの種類とメリット・デメリットについてしっかりと把握しておかなくてはいけません。

そこでここからは、キッチンの種類とそれぞれのキッチンのメリット・デメリットについて紹介していきたいと思います。

 

1. I型キッチン

キッチンをリフォームする際に選択することのできるキッチンの種類の1つ目が、I型キッチンです。

I型キッチンは多くの住宅に採用されている定番の形状で、コンロ、シンク、調理スペースが並んで配置されているタイプのキッチンです。
I型キッチンにするメリットとしては、設置のしやすさがあげられます。
また、設備が同じ直線上に並んでいるため、作業をおこないやすいというメリットもあります。

一般的なキッチンで多く普及しているタイプのキッチンであるため、リフォームにかかる費用が少なくて済むという点もメリットとしてあげられます。
ただ、他のタイプのキッチンに比べるとどうしても狭くなってしまいがちで、調理スペースの広さが限られてしまうというデメリットがあります。

 

2. L型キッチン

キッチンをリフォームする際に選択することのできるキッチンの種類の2つ目が、L型キッチンです。

その名のとおり、シンク、調理スペース、コンロがL字型に配置されているキッチンが、このL字型のキッチンです。
メーカーや製品によって異なりますが、シンクとコンロが両端に配置され、調理スペースがシンクとコンロの間に配置されるという作りのものが多くなっています。

L時キッチンのメリットとしては、調理スペースを広く確保することができるというものがあげられます。
調理器具をいくつか配置しても充分な調理スペースが確保できるとういうのはかなり大きなメリットと言えるのではないでしょうか?

ただ、コーナー部分がデッドスペースになりやすかったり、活用しにくくなってしまうというデメリットもあります。

 

3. 対面型キッチン

キッチンをリフォームする際に選択することのできるキッチンの種類の3つ目が、対面型キッチンです。

アイランド型キッチンもこの対面型キッチンに含まれます。
対面型キッチンは最近人気が高まってきているタイプのキッチンで、キッチンのリフォームを検討する方の多くが変更を希望するキッチンの一つです。
アイランド型キッチンはI型キッチンやL型キッチンのように、キッチンが壁を向いているのではなくリビングの方を向いているため、家族とコミュニケーションを取りながら作業を進めることができるというメリットがあります。
また、リビングに背を向けることなく作業できるので、小さなお子さんがいる家庭でも比較的安心して作業できるタイプのキッチンだと言えますね。
ただ、意外とデメリットが多いタイプのキッチンでもあります。

マンションなどの場合は構造上導入できないことの多いキッチンですし、費用も高くなってしまいがちです。
加えてリビングの方を向いていることで作業しているのをリビングから見られてしまいやすいというデメリットもあります。

また、料理の匂いや油ものの料理をしたときの油ハネによる影響がリビング側にもいってしまいやすい点も、対面型キッチンのデメリットとしてあげられるでしょう。

 

4. U型キッチン

キッチンをリフォームする際に選択することのできるキッチンの種類の4つ目が、U字型キッチンです。

その形状からコ型キッチンという呼ばれ方をしたりもします。
U型キッチンの場合、左右の端の方にシンクとコンロを配置し、その中央部分に調理スペースが配置されているというデザインのものがほとんどです。
U字型キッチンはこれまで紹介してきた4種類のキッチンの中でも特に広いスペースを確保できるタイプのキッチンです。
そのため、家族が多い家庭などで採用されることが多くなっています。

メリットとしては調理スペースが広く確保しやすいといったものがあげられますが、その分キッチンを配置するのにかなりのスペースが必要となります。
省スペースで配置できるI字型のキッチンの倍近いスペースが必要になることもあるので、その点に関しては注意が必要だと言えるでしょう。

 

キッチンのリフォームにかかる費用の目安

ここまで紹介してきたように、キッチンには4つの種類があります。

そしてそれぞれの種類によって費用が異なるため、キッチンの種類を選ぶときにはそれぞれのキッチンの設置にかかる費用の目安についても把握しておかなくてはいけません。

キッチンの種類とそれぞれのキッチンの設置にかかる費用の目安は以下のとおりです。

キッチンの種類  費用の目安
I型キッチン 50〜100万円
L型キッチン 60〜120万円
対面型キッチン 70〜150万円
U型キッチン 70〜130万円

 

どのメーカーのどの製品を選ぶかにもよりますが、I型キッチンが最も費用をかけずに設置できるタイプのキッチンで、対面型キッチンが設置に最も費用のかかるタイプのキッチンなっています。

理想のキッチンにすることも重要ですが、キッチンの種類によってこれだけ費用が異なってくるので、予算と相談しながらどのキッチンを採用するのかを検討してみてください。

 

キッチンのリフォームにかかる期間

キッチンのリフォームをおこなう場合、キッチンのリフォームにかかる期間についても把握しておくべきです。

というのも、キッチンのリフォームをおこなっている間はキッチンの利用ができなくなってしまうからです。
キッチンのリフォームかかる期間は工事の内容によっても異なりますが、例えば、I型キッチンからI型キッチンへの変更のように同じ型のキッチンに変更する場合であれば1週間程度で完了します。

一方、別の型のキッチンに変更する場合は配管の工事や壁面、床面の工事が必要になってくることが多いため、2週間〜1ヶ月ほどかかることが多くなっています。
さらに大掛かりなものになると3ヶ月以上かかることもあるので、場合によっては仮の住まいを用意しておくなどの対応が必要になることもあります。

 

キッチンのリフォームをおこなうときの注意点

キッチンのリフォームをおこなう場合、リフォーム業者選びが非常に重要になってきます。

リフォーム自体の実績が豊富でもキッチンのリフォームに関する実績が多くない業者にリフォームを依頼してしまうと思うような仕上がりにならないことも多いため、リフォーム業者を選ぶときにはキッチンのリフォーム実績も豊富な業者を選ぶようにしてください。

そうすることで、理想通りのキッチンリフォームがおこなえるようになります。

 

まとめ

健康的な生活を送っていく上で欠かすことのできない「食」を支える空間であるキッチンのリフォームについて詳しく紹介してきました。

この記事で紹介してきたように、今のキッチンを利用し始めてから20年以上が経過してしまっているのであれば、キッチンのリフォームを検討し始めてもいい時期だと言えます。
もちろん問題なく使えているのであればわざわざリフォームを検討する必要はありませんが、どこかしらが劣化してしまっていたり、普段使用して不便を感じるようなポイントがあるのであればリフォームを検討してみるべきです。
また、子どもが生まれたり、親と同居するなどライフステージが変化した場合も、リフォームを検討するべきタイミングだと言えるでしょう。
紹介してきたとおりキッチンにはさまざまな種類があり、それぞれのキッチンにメリットとデメリットがあります。

そして、キッチンによってリフォームにかかる費用も異なります。
ですので、それぞれのキッチンの特徴をしっかりと把握し、最適なキッチンにリフォームできるようリフォーム業者と相談を重ねながらキッチンのリフォームを進めていくようにしましょう。